邱国正国防部長

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(台北中央社)邱国正(きゅうこくせい)国防部長(国防相)は22日、中国の工作員が国軍内部に浸透している可能性について、将兵は内部で異常を察知した際にはすぐに報告し、国防部(国防省)も調査に乗り出すと語り、万全な管理体制に「自信がある」と強調した。

立法院(国会)外交および国防委員会への出席前、報道陣の取材に応じた。

ロイター通信は20日、過去10年間に少なくとも21人の現役または退役した大尉以上の将校が中国のために諜報活動を行ったとして有罪判決を受けたと報じた。報道では、少なくとも9人が現在も裁判または調査中だとし、蔡英文(さいえいぶん)総統の警護にも危険が及んでいる可能性が指摘された。

国防部の史順文(しじゅんぶん)報道官は21日、中央社の取材に対し、将兵の自発的な摘発を奨励していると説明。違法行為に及ぶ者が将兵に接触した初期の段階で摘発と調査を実施していると語り、内部への浸透はないとの認識を示した。

邱氏は、国軍は一貫して万全な防諜に取り組んでいると強調。まず自己防衛と防諜の概念を徹底させ、さらに教育や宣伝を通じて防諜意識を強化していると語った。

(游凱翔/編集:齊藤啓介)