チャレンジ精神が旺盛な「偏官」コツコツ真面目な「正財」【四柱推命・通変星で性格を占う】
四柱推命の重要な要素、「通変星」とは? 意味や命式を読み解く際のポイントなどについて解説していきます。
■四柱推命「通変星」とは?
四柱推命では、干と干の関係を「通変」と呼びます。性格的なことや家族との関係、小さい時から晩年までの運勢など、あらゆる事象と開運法を占うことができます。
■「通変星」それぞれの解釈
◎比肩(ひけん)
自分の世界をしっかり守っている状態、またはそういう性格。「落ち着いている」のですが、強烈な自我を秘めています。1人で何かをすることが苦にならない、あるいは1人の時間がないと耐えられないようなところがあります。言いかえれば、人から何を言われても影響されない、安易に妥協をしない頑固者。
◎劫財(ごうざい)
周囲と調和して、組織の中でうまくやっていこうとする状態。仲間を大切にするフレンドリーな性格。ざっくばらんすぎて傍若無人で偉そうな態度や、節操のない八方美人のような行動をとってしまうことも。お人好しになる傾向が強く、嫌と言えないために金銭トラブルなどにも巻き込まれやすいでしょう。
◎食神(しょくじん)
生活が安定し、物質的にもめぐまれている状態。流れに身をまかせ、自然体で生きようとする傾向が強くなります。自分の本能に忠実な性格となり、そのため何ごともあまり無理はしません。気持ちが柔軟なので、アイデアマンになりそう。
◎傷官(しょうかん)
個性が強く出る状態。感受性が鋭くなり、自分のことをわかってもらいたいという欲求も強くなります。自分はスペシャルな存在であるという自負心が強烈で、人と同じこと、平凡なことでは満足できません。好き嫌いがハッキリしていて、好きなことには極端にのめり込むし、嫌いなことには鋭い批判を浴びせるので、味方も敵もたくさんいるタイプ。
◎偏財(へんざい)
社交的だけれど、現実はしっかり見定める状態。親切で世話好きなため多くの人を引きつけますが、そこにはかなりの計算も。自意識が強く、自分が多くの人から必要とされることに喜びを感じるので、そのために頑張るのです。現実を見てうまく動けるのですが、金銭的なことはしっかりしているようで抜けていたりします。
◎正財(せいざい)
「正財」はコツコツ働いて得たお金をさします。しっかりしていて真面目。常識的で変化や無駄を好まず、何ごともじっくりと積み重ねていきます。それだけに地味なようですが、信頼感は抜群です。それが人を引きつける力となって、家庭という小さな集団からもっと大きな組織まで、何かの集団で中心的な人物になる可能性を秘めています。
◎偏官(へんかん)
エネルギッシュで行動力があり、冒険心とチャレンジ精神が旺盛。簡単で安全なことよりは、危険でもハードルの高いことを好み、そういうものに平気で向かっていきます。常に何かギリギリのところで勝負しないと気がすまない状態でしょう。活動的でじっとしていられず、働き者。アイデアに富み、アイデアを実現させる頭脳と実行力にも優れています。反面、人に引きずられたり、影響を受けやすかったりする一面も。
◎正官(せいかん)
「正官」は組織の中で要職につくことをさします。規律や節度を重んじ、責任感が強い慎重な状態、または性格となります。できるだけリスキーなことは避け、自分の実力以上のことには手を出そうとはしません。品行方正で、人に後ろ指をさされるようなことはしません。自分には厳しいぶんプライドが高く、立場と肩書にはこだわりがあります。
◎偏印(へんいん)
個性的でせっかちで頑固。一度決めたことはとことん貫く意志の強さをあらわします。「偏印」は副業の星で、自由業や転職の意味。いろいろな才能に恵まれています。ひとつの枠にとらわれない自由人です。どんな環境に置かれても自然になじむことができるので、次々と新しい“場”を求めていくことが自分をより活かす道になります。
◎印綬(いんじゅ)
「印綬」は母親の星。母親の過保護を受けてわがままになっている状態をあらわします。親のいうことをよく聞く、知的な優等生タイプ。一見おとなしそうでも負けず嫌いです。与えられた環境の中で無理をしないで自分の個性を発揮していくので、環境の変化や激しい競争などは苦手です。