鮨マニアのおうち寿司セット。なくてもいいけど、あるともっといい【編集部員の偏愛アイテム #9】

これぞ偏愛。鮨マニアのおうち寿司セット

スーパーの寿司を劇的に変身させる下駄

なくてもいいけれど、あれば一気に鮨屋気分を味わえるものNo.1、寿司下駄です!部門が狭い(笑)

100均やネットでも購入できますが、わたしはおばあちゃんから譲り受けたので、50年ものといったところですね。Amazonや楽天では1,600円ほどで販売しているようですよ。

スーパーや回転寿司屋から持ち帰りしたパック寿司も、ちょっとのせ替えるだけで、ほらこの変わりよう。気分が上り鰹のようにアガリます。

ちなみにスタッキングなんてできませんし、がっつり幅を取ります。「足を上手く組み合わせて、どうにかスペースを……」と思っても無駄ですよ。

大将気取りにさせてくれる醤油刷毛

浅草の刷毛専門店「かなや刷子」で購入した、醤油やタレを塗るための刷毛。高級な鮨屋に行くとよく「醤油は塗ってありますんで、そのままで」といわれますよね。そのときに使っているアレです。

我が家ではわたしが大将になりきって、サッサッ!と塗りまくっています。

最初に利便性とは無関係といいましたが、これに限ってはなかなかあるかも。小皿でつける方式だと、シャリに醤油がしみ込んで崩れたり、子どもだと上手くつけられなかったりすることもあると思うんですよね。そんなときは刷毛だと楽。

ずば抜けたマニアック感、押し寿司の型

おそらく一番マニアック感が強いのは、押し寿司の型でしょう。これも50年もので、おばあちゃん家の食器棚から発掘しました。

箱の中に海老や鯛などのタネを並べて、シャリをセット、付属の板できゅっきゅっと押して取り出せば完成。自分で作った押し寿司で冷酒をくいっと飲むのがたまりません。

いわゆるデコ寿司用のキットとは違って、風格がありますよね。

わたしのおすすめレシピは、シャリの上にとろろ昆布と鯛の刺し身をのせて、最後に柚子の皮をふる「真鯛の昆布締め寿司」。少し置いておくと、魚の水分が抜けて昆布の旨みがしみ込みます。

おうち寿司だけは格段に楽しくなる

食器棚はいわずもがな、目と心の肥やしにもなってくれる、わたしの偏愛アイテム。

日々積み重ねていくおうちごはんの時間だからこそ、たまには非効率でも楽しく。寿司下駄や刷毛でなくても “これにしか使えない、でもあると格段にそれっぽさが増す調理器具” を手に入れるのは、かなりおすすめですよ。

つぎに狙っているのは、寿司桶とシャリを炊くための土鍋、ネタ用のケース。ここまで手を出したら、もう間借り寿司でもはじめようかな。