【豆苗の育て方】コスパ最強!再利用回数と水の量も紹介
豆苗の再生栽培にチャレンジ!
豆苗はほんのりと甘みがあり、シャキシャキとした歯ごたえがおいしい野菜。スーパーでよく目にする野菜で、炒め物に入れると彩りがよくなる、鮮やかな緑がいいですよね。
実はこの野菜、えんどう豆の若菜なんです。えんどう豆はグリーンピース、さやえんどう、スナップえんどう、赤えんどうなど、成長度合いによっていろんな顔を持つ野菜。えんどう豆をかいわれ大根のようにして栽培すると豆苗ができます。
豆苗は栄養価が高くてコスパ最強
さて、そんな豆苗ですが最近一段と注目されています。その理由は、再生栽培できるから。豆苗はいちど若菜を収穫しても、もう一度生えてくるんです。ひとつで何度も食べられることから「コスパ最高!」と注目されているんですね。
豆苗はクセがなく、すぐ火が通るので、使い勝手抜群です。サラダや和え物、炒め物などどんな料理にしてもおいしいですよ。さらに栄養も豊富と、うれしいことだらけなんです!
豆苗の再生栽培に必要なもの
必要なもの
必要なものはたったふたつ。一度葉と茎の部分を収穫した豆苗の根と、水を張れるお皿です。
お皿についてですが、豆苗の白い根の部分が浸るくらいの大きさがベスト。詳しくはあとで説明しますが、豆の部分が水に浸ってしまうと芽が生えにくくなるので、深い皿よりも浅めの皿を選びましょう。総菜容器を取っておいて再利用するのもよいですよ。
豆苗の育て方
育てる場所
豆苗を栽培するのにちょうどいいのは、ちょっと明るい窓辺です。かといって、直射日光が当たる場所はよくありません。キッチンに窓がある場合、そのそばに置いておくといいでしょう。
まったく日が差さない暗い場所でも育ちますが、明るい場所で育てるよりもひょろっと弱弱しい豆苗になることが多いです。
直射日光に当てないことだけを意識し、ほどよい場所で育てるようにしましょう。
わき芽の部分を残してカットする
豆苗をカットするときは、根ギリギリの部分よりもちょっと余裕を持たせたほうが再生しやすいです。特に、下のほうには成長しかけのわき芽があります。このわき芽をカットしてしまわないように注意してください。
水を換える頻度や量
水は一日一回交換しましょう。暑い夏場は一日二回がいいですね。夏場は室温が上がると水温も上昇し、水が腐りやすくなります。口に入れる食べ物を育てているので、衛生面には気を配りたいですよね。
水を換える際、容器の内側を触ってみるとヌルっとすることがあります。水を交換するとき、ついでに容器を洗っておきましょう。極力腐敗を防ぎ、清潔に保つのがポイントです。
豆を水に浸けない
ちょうどいい水の量は、根の部分が浸かる程度。豆まで水に浸さないようにしましょう。入れすぎには注意です。
豆苗を土で育てる場合
豆苗は水栽培だけでなく、土で育てることもできますよ。土で育てる場合はプランター、培養土、鉢底石が必要です。
鉢底石、培養土の順にプランターに敷き詰めます。豆苗を植えたい位置を決めたら、豆苗の大きさに合わせて培養土にくぼみを作り、豆苗を入れます。土が乾いたら水やりを行いましょう。
土で育てる場合と水で育てる場合ですが、豆苗の成長速度・見た目・味にそれぞれの違いはありません。変わらないのであれば、水で育てた方がお手軽かもしれませんね。
豆苗を育てる際の注意点
水が腐ってしまったら
水が腐っていたら、育てている豆苗は破棄しましょう。容器を触ってみてぬめりがあれば、水を交換するサインです。
豆苗がカビてしまったら?
水栽培で簡単に育てられる豆苗ですが、根本に白くふわふわとしたカビが生えてしまうことがあります。
「じゃあ、カビの生えた部分だけカットして食べれば大丈夫なのでは?」と思われるかもしれませんが、これはNG。カビは目に見えなくても、菌糸が全体にいきわたっている可能性があります。カビを発見したら、迷わず破棄しましょう。
湿度の高い時期は虫に注意
湿度や気温の高い時期はチョウバエやコバエが発生しやすくなります。水栽培では、浸してある水に虫が卵を産んでしまうことも。産卵された水は腐りやすくなり、豆苗を捨てる羽目になってしまいます。
水をこまめに変えて、家庭のごみを放置して虫が発生しやすい環境を作らないように気をつけましょう。
豆苗はいつ収穫できる?
上で紹介した方法で栽培していると、だいたい1週間から2週間で収穫できるほどの大きさに育ちます。それくらいを目安に収穫してください。買ってきた豆苗と同じくらいの長さになっていればころあいです。
栽培にちょうどいい条件は、ある程度明るい場所、室温20℃程度ですが、夏や冬では条件も変わります。夏は水の交換をこまめに、冬は暖かい場所で栽培するなど工夫するといいでしょう。
条件によっては栽培の進み具合も変わるので、様子を見つつ、ゆっくりと成長を見守りましょう。
豆苗は2回の収穫が限度
豆苗は再生栽培できるスプラウトですが、同じ豆から何度も収穫できるというわけではありません。二度再生することもできますが、一度目よりはあきらかに成長する芽が少なくなります。一度再生したらもう新しい豆苗を買ったほうがいいでしょう。
芽がでるかどうかということだけでなく、衛生面の問題でもあります。安全においしく食べるためにも、何度も栽培するよりもある程度で区切りをつけるのがいいでしょう。
1パックで二度おいしい♪
1年を通して価格が安定している豆苗は、家計の強い味方。それに加えて再生することができるので、1パック買えば、2度楽しめる野菜です。
クセがなくどんな料理にも合うので、食卓を彩ってくれること間違いなし。ぜひ再生栽培にチャレンジしてみませんか。