オンライン会議で”失敗しない”コツとは?マナー講師が“好印象”の秘訣を解説!

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近年、テレワーク化が進み、オンラインでの会議が日常になってきている方も多いのではないでしょうか? オンライン会議を円滑に進めるためには、対面とは違ったビジネスマナーを身につけることが大切でしょう。

そこで今回は、マナー講師の樋口智香子さんに、オンライン会議でのプレゼンで気を付けたい点やマナーについて説明してもらいました。

対面とオンライン、プレゼンの違い画像:fizkes/Shutterstock

--対面でのプレゼンと、オンラインでのプレゼンの違いについて教えてください。

まずは“臨場感の差”があると思います。オンラインよりも対面のほうが臨場感はありますよね。プレゼンターの熱意や空気感など、対面でないと伝わらない独特の雰囲気が存在するので、より聞き手の心に内容が響きやすいでしょう。

そのため、オンラインでプレゼンする際は、(1)声の強弱や抑揚をいれる(2)ジェスチャーをするなどをして表現力で工夫するといいですね。

次に聞き手の集中力です。対面では、聞き手はプレゼンだけに集中することができます。しかし、オンラインになるとメールチェックをしたりスマートフォンを見てしまうなど、別の作業をしながらでも聞くことができてしまいます。

聞き手に集中して聞いてもらうためにも工夫を入れることが大切。「ここが特に大事なので、集中して聞いてください」「ここはしっかり聞いてください」など、意識を向けさせる言葉がけがあるといいでしょう。

また、オンラインは聞き手の反応がわかりづらいので、聞き手に質問を投げかけるといいですね。

オンラインで重要なジェスチャーの入れ方画像:Josep Suria/Shutterstock

--聞き手に話す時間を与えるにはどうすればいいのでしょうか?

双方向のやりとりがあるほうがベターです。具体的にはチャットでの意見抽出や、マイクをオンにしてもらっての問いかけなどをするのがおすすめです。ただし、「スピーカーの話をしっかりと聞いていたい」というタイプの人もいるので、相手によって接し方は選んだほうがいいでしょう。

多数にプレゼンする場合は、後で資料や録画した動画を配布するなどの工夫をするといいですね。

--どうしてもオンラインのプレゼンだと無表情になりがちです。どうすれば好印象に見られますか?

まずは、映像に移る自分の姿をチェックしましょう。ニュースキャスターのように、バストアップでジェスチャーもわかりやすいよう、両腕が見えている状態がベストです。

また、カメラと目線の高さを合わせましょう。見下ろす、見上げるのはNG。見下ろすと威圧的な印象を与え、見上げると上目づかいになってしまいます。

話すときはジェスチャーをなるべく多く入れるといいでしょう。特に、感情に関するジェスチャーをおすすめします。

「いいですね」「さすがです」という感嘆を表すときは親指を立てるジェスチャーをしたり、「そうですね」「わかります」という同意を表すときは、うんうんと頷くジェスチャーをしたりするといいでしょう。

事前準備をすることでさらに質が向上!

--オンライン会議でのプレゼンでどんなことを準備しておくといいでしょう?

事前準備をしておくと、プレゼンの質が上がり、気持ちの面でもリラックスして取り組むことができるのでおすすめです。

たとえば、「通信機器が正常に作動するか」「実際にかかる時間の計測」「話し方、表現力(手元の資料に強調したいことを書きこむなど)」「流れのチェック(質問や意見抽出をするタイミング等)」「画面共有での資料の見え方」などをチェックするといいでしょう。

できれば誰かに相手役をお願いし、事前にリハーサルをするといいでしょう。実際に私もオンラインセミナーを行う際には、事前リハーサルを必ず行っています。

いかがでしたか? 今回はオンライン会議でのマナーについてご紹介しました。プレゼンの際は今回の注意点を意識するだけでも印象が変わります。ぜひ参考にしてみてください。

【画像・参考】
※metamorworks・fizkes・Josep Suria/Shutterstock

オンライン会議で”失敗しない”コツとは?マナー講師が“好印象”の秘訣を解説!はWoman Wellness Onlineで公開された投稿です。

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