日曜夜に行われたワールドカップ予選ルーマニア代表戦では、ドイツ代表ヨアヒム・レーヴ監督が2つめ、そして3つめの交代カードを切るまでに、ロスタイムまで待ち続けることとなった。最初の交代は後半77分、先制点をアシストしたカイ・ハヴェルツに代えて、ティモ・ヴェルナーを投入。

 それから決定機を幾度となく迎えるもゴールネットは揺らせず、なかなか決定打を繰り出せない苦しい試合展開にも見えたのだが、いったい何故指揮官はあれほどまで、選手の交代カードを切ることを見送り続けたのだろうか?そこには2つの理由があったことを、試合後のTVとのインタビューの中で明かしている。
 
 まず1つ目の理由は、「昨年は多くの選手を入れ替わり立ち替わり起用することを余儀なくされており、今はとにかく落ち着いて取り組んでいくことが重要なんだ」とコメント。だからこそ今回の先発メンバーは、先日のアイスランド代表戦と全く同じ11人が起用されていたのだ。

 そして2つ目の理由、それは「試合自体はずっと、我々がコントロールし続けてとり、私から特に途中で手を加えるようなこともしていない。相手に得点チャンスをほぼ許すことなく、前線でも良い攻撃を展開していた」と述べ、「だからこそ良い立ち上がりをみせていたのだし、中盤で良いプレーがみられ、前線では得点への脅威をみせつづけていた。だから特に必要性を感じていなかったんだ」と語った。