冬と春がせめぎ合うように、気温差が激しいこの季節。天気も不安定で、「天気アプリ」をチェックすることが多い時期です。堅実女子の皆さんのアプリにも、1つくらいは天気アプリが入っているのではないでしょうか?

天気アプリはいろいろな種類がありますが、実はそれぞれのアプリでは情報の提供元が違います。そのためアプリによって天気予報が違うことも結構あるのです。例えば代表的な4つの天気アプリを調べてみると、以下のようになっています。

■ウェザーニュースタッチ(※iPhoneの詳細はこちら/Androidの詳細はこちら)

提供元はアプリ名と同じようで微妙に違う「ウェザーニューズ」で、民間気象会社の草分け的存在です。大きな特徴は全国のユーザーがリアルタイムで天気の写真をアップし、共有できる「ウェザーリポート」。このリポートによって現地の詳細な天気情報をより的確に把握することが可能となり、予報作成にも活用されているそうです。

■tenki.jp(※iPhoneの詳細はこちら/Androidの詳細はこちら)

提供元は一般財団法人の「日本気象協会」。日本の天気は1993年に「気象業務法」が改正されるまで、こちらがほどんどの日本の天気予報を担ってきました。もちろん現在も日本の天気予報の中心的存在で、長年培われた調査解析技術やデータノウハウは大きな強みです。

■Yahoo!天気(※iPhoneの詳細はこちら/Androidの詳細はこちら)

「Yahoo!」が提供する天気アプリで、「日本気象協会」や「ウェザーマップ」をはじめとする複数の民間気象会社がデータを提供。情報によって提供元が違うのが大きな特徴です。ちなみに「ウェザーマップ」と「ウェザーニューズ」はまったくの別会社だそう。

■iPhone天気アプリ(※iPhoneの詳細はこちら/Android非対応)

iPhoneに搭載されている天気の標準アプリで、提供元はアメリカの気象会社「ウェザーチャンネル」です。アメリカからどのように日本の気象情報を収集し、提供しているのかはすべて非公開となっています。

このようにまったく提供元が違う4つの天気アプリ。ではそれぞれの天気情報はどのくらい差異があるのでしょうか?試しに千代田区の「週間天気」を比べてみました。調査した日にちは4月2日17時ごろです。

■ウェザーニュース

5日 6日8日9日は晴れときどきくもり 。7日くもりときどき晴れ 。 10日 11日はくもりという予報。

ここ一週間は全般的に晴れ優勢の予想で、10日よりくもりがちになると予想。画面には10日までの天気しか表示されていませんが、指で横にスクロールすると、それ以降の天気も確認できます。

■tenki.jp

5日11日晴れ。 6日9日晴れのちくもり。 7日8日くもりのち晴れ。 10日晴れのち雨 という予報。

「ウェザーニュース」とは大きく違い、7日8日とくもりが優勢。そして10日にはほかの予報にはない雨マークが入っています。そして11日には晴れ予想。

■Yahoo!天気

5日 6日晴れ。 7日8日9日晴れのちくもり の予報。

こちらの提供元は「ウェザーマップ」。前半晴れ予想で後半は晴れのち曇りです。調査した2日の時点では10日以降の天気は確認できませんでした。

■iPhone天気アプリ

5日風。 6日 7日 8日晴9日晴れ 。10日11日くもり です。

5日に登場する謎の記号。これは「風」を意味しますが、日本ではまずお目にかかれない予報です。そもそも晴れているのかくもりなのか、そこが気になるところ。それ以降の天気も、他のアプリと比較するとかなり大ざっぱ!日付がなく曜日しか表記ありません。

パッとその場で確認できる天気アプリは重宝します。

いかがですか?正直驚くほど4つのアプリの週間天気に差があることが分かります。これは週間天気なので各社とも予想が難しいのかもしれませんが、試しに翌日(4月3日)の天気を比較してみたところ、「ウェザーニュース」と「iPhone天気アプリ」はくもりのち晴れ、「tenki.jp」「Yahoo!天気」は晴れと、直近ですら違っているのです。ちなみに4月3日の実際の天気は「晴れ」でした。

とはいえ今回はたまたま天気がいい週の予報でしたが、天気予報で一番気になるのは「雨」の予報。そこは日本の気象会社の天気予報であれば、大きく外れることはないでしょう。それよりも詳細な天気予報に興味がある人は1つのだけではなく、複数の天気アプリをダウンロードして比べてみるのがいいかもしれません。