デジタルシニア時代の到来？ シニアの8割強が「ネット通販」を利用、使いたい家電の1位とは
なかなか興味深い結果が発表されたので、ピックアップしてお届けしよう。
■「ネット通販」の利用率は8割強
今年、シニアやシニア予備軍は、どのようなことにお金を掛けたのか？
気になる人も多いだろう。
今回の調査で全回答者 (1,000名) に「今年、お金を費やしたこと」の質問での回答は、
・「旅行」は71.6%
・「趣味」は82.8%
・「ネット通販」は81.9%
・「アンチエイジング」は39.7%
・「デート」は16.6%
との結果が得られた。
旅行や趣味にお金を費やした人が多く、筆者の予想と一致している。
また最近では、デジタルシニアと呼ばれる“インターネットを駆使するシニア”が増えていが、それは消費面にもあらわれている。
調査結果をみると、8割強のシニア・シニア予備軍が「ネット通販」を利用しているのだ。
考えてみれば、筆者や、筆者よりも年上の世代の知り合いも、ネット通販をよく利用している。
ところで、性別による差はあるのか？
男女世代別にみると、「アンチエイジング」は、
・シニア予備軍の女性では56.0%
・シニアの女性では53.9%
どちらも半数以上となり美容に対する関心の高さがうかがえる。
一方、「デート」については、男性のほうがお金を費やした人の割合は高く、シニア予備軍の男性では20.8%、シニアの男性では19.3%と2割前後であった。
■シニア男性が使いたい家電の1位は、今話題の「AIスピーカー」
最近では、軽くてコンパクトな家電、一部を高性能にした家電など、シニア向けの家電が、次々に登場している。
シニアの家電への関心度は、どのようになっているのだろうか？
全回答者 (1,000名) に「現在既に持っている家電・情報端末」の質問での回答は、
・1位「スマートフォン」 (49.6%)
・2位「電動歯ブラシ」 (27.6%)
・3位「食器洗い乾燥機」 (23.8%)
・4位「タブレット端末」 (22.6%)
・5位「スティック掃除機」 (20.1%)
スマートフォンが1位なのは予想できたが、電動歯ブラシや食器洗い乾燥機のほうがタブレット端末をうわまわっていた点は、筆者にとっては意外だった。
続いて全回答者 (1,000名) に、今は持っていないが使いたいと思う家電・情報端末を聞いたところ、
・1位「床ふき掃除ロボット」 (15.2%)
・2位「高級炊飯器」 (11.1%)
・3位「AIスピーカー」 (10.6%)
・4位「マッサージチェア」 (9.9%)
・5位「スマートフォン」 (9.5%)
AIスピーカーは「スマートスピーカー」のことだが、今年各社から相次いで発売された新製品が早くも3位となり、1割を超える人が関心を持っていることがわかった。
男女世代別にみると、シニア男性では、「AIスピーカー」が1位（15.4％）となり、シニア男性は最新家電に積極的なようだ。
ITライフハック 関口哲司
