朴槿恵氏(右)と李元駐日大使=(聯合ニュース)

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◇朴政権への裏金上納事件 検察が元駐日大使の逮捕状請求

 ソウル中央地検は15日、朴槿恵(パク・クネ)前政権時代に情報機関・国家情報院(国情院)が特殊活動費を朴氏側に上納していた事件で、特定犯罪加重処罰法上の国庫損失や贈賄などの容疑で緊急逮捕していた元国情院長の李丙ギ(イ・ビョンギ)氏=元駐日大使=の逮捕状を請求した。検察は前日、同様の容疑でいずれも国情院の院長だった南在俊(ナム・ジェジュン)氏と李炳浩(イ・ビョンホ)氏の逮捕状も請求している。これら3人が国情院の特殊活動費から総額40億ウォン(約4億円)を朴氏側に上納し、国に損失を与えたとみている。

◇10月の失業率3.2%に改善 若年層は悪化

 韓国統計庁が15日発表した雇用動向によると、10月の失業率は3.2%で、前年同月に比べ0.2ポイント改善した。一方で、若年層(15〜29歳)の失業率は8.6%と、0.1ポイント悪化した。特に若年層の「体感失業率」は21.7%で、0.6ポイントの大幅悪化となった。若者の雇用状況が改善していないことが分かる。

◇国連総会委員会 北朝鮮の人権侵害非難する決議採択

 国連総会で人権問題を扱う第3委員会は14日(米東部時間)、北朝鮮の人権侵害を強く非難し改善を求める決議を議場の総意(無投票)により採択した。来月の国連総会本会議で採択される見通しで、その場合は13年連続の採択となる。

◇あす大学センター試験 きょう試験会場など確認

 韓国の2018年度大学修学能力試験(日本のセンター試験に相当)が16日に実施される。前日の15日、受験生は各試験会場に集まり受験票を受け取り、選択した試験科目などを確認する。今年は全国1180カ所の会場で59万3527人が受験する予定だ。昨年に比べ1万2460人(2.1%)少ない。

◇北朝鮮産ミネラルウオーター 韓国当局が搬入を承認

 統一部は15日、北朝鮮産ミネラルウオーター(500ミリリットル入りペットボトル)4万6000本の韓国搬入の許可申請をこのほど承認したことを明らかにした。2010年に北朝鮮による韓国海軍哨戒艦撃沈を受けて制裁措置(5・24措置)を取って以来、初めて北朝鮮産ミネラルウオーターが持ち込まれることになる。搬入許可を申請したのは韓国民間団体の檀君民族平和統一協議会。ミネラルウオーターは朝鮮族(韓国系中国人)の実業家が北朝鮮から購入し同団体に寄贈したもので、開天節(建国記念日)を陰暦で祝う行事をソウルで開く際に用いる予定だ。

◇韓国閣僚「平昌五輪の不参加を検討する国なし」

 文化体育観光部の都鍾煥(ト・ジョンファン)長官が訪問先の米ニューヨークで14日(米東部時間)、特派員と懇談し、韓国で来年開催される平昌冬季五輪・パラリンピックについて「安全問題を理由に不参加を検討する国は一つもない」と述べた。朝鮮半島情勢を踏まえ欧州の一部の国が参加を見合わせるのではないかという懸念は事実と異なると強調した。都氏は五輪・パラリンピックの開催中とその前後に敵対行為を自制し、停戦するよう国連加盟国に求める決議案の採択を後押しするため訪米した。