病院側の計らいで女性患者、愛する馬と最期の別れ(画像は『Klinikum Fürth 2017年9月1日付Facebook「An einem ruhigen Schattenplatz an der Pforte des Klinikums treffen die Palliativ-Patientin und die Stute Dana aufeinander …」』のスクリーンショット)

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見送る側と見送られる側、人とペットのどちらがこの状況になっても悲しみは相通じるものがあるに違いない。このほど余命わずかとされた女性の「愛馬に会いたい」という願いが叶えられ、病院側の計らいで馬と飼い主は最期の別れを告げた。『Inside Edition』『NBC4i.com』などが伝えている。

ドイツ・フュルトにある病院「Klinikum Fürth」で末期の病に伏せていた58歳の女性。彼女が愛馬との最期の別れを希望し、女性の親族らは医療スタッフと乗馬スクールスタッフの協力を得て“ディーナ”という雌馬をトレーラーに乗せて運んだ。

病院のスタッフが女性患者をベッドのまま中庭に連れて行くと、乗馬スクールスタッフと親族がディーナを女性のそばまで連れて行き、親族の1人が女性の右手を持ち上げディーナの鼻先まで持って行った。飼い主に優しく撫でてもらう間、これが最期の別れとなることを察したかのようにディーナは身動きひとつせず静かにしていたようだ。

病院側の個人情報守秘義務により女性患者の名前などは公表されていないが、これらの写真が同病院のFacebookアカウントに投稿されると、多くの人の悲しみを誘った。

身近な存在の犬や猫だけでなく、馬でさえも人の死というものを敏感に感じ取ることができるのだろう。今年1月にはブラジル北東部にある州で事故死した男性の葬儀が行われたが、彼が生前可愛がっていた馬がその悲しみを表すかのように棺桶に顔を擦りよせて嘶いた。まるで飼い主の死を理解しているかのようなその馬の仕草に、参列者一同が涙したという。

画像は『Klinikum Fürth 2017年9月1日付Facebook「An einem ruhigen Schattenplatz an der Pforte des Klinikums treffen die Palliativ-Patientin und die Stute Dana aufeinander …」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)