関東学院大学、英語の入試で「マリノス」の問題を出題!ちょっぴり挑戦的

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2月に入り、私立大学の入試シーズンに突入した。

関西方面では「関関同立」の日程がスタートしており、関東でも難関校はこれからが本場となる。体調に気を付けて、是非とも頑張ってほしいものである。

そんななか、神奈川県横浜市に本部を置く関東学院大学の入試問題がサッカーファンの間で話題だ。

同大学では、1月29日(日)に全国17ヵ所で一般入試を開催。

英語の試験では、空欄に指定された語句を入れて文章を完成させる「語句整序」と呼ばれるタイプの問題が出題されたのだが、その中の一つがこれだ。

私にはどうしてマリノスが、その試合に負けたのかが、さっぱり分かりません。

I can't understand  ____  ____  ____  ____̠  ____  ____  that match!

(1) earth
(2) how
(3) lost
(4) Marinos
(5) on
(6) the

横浜F・マリノスのファンが見れば、頭を抱えてしまいたくなるような文章である。

実はこの関東学院大学、2006年から横浜FMと業務提携を結んでおり、以前はサッカー部がマリノスタウンで練習を行っていたことも。

FW富樫敬真も関東学院大学出身であり、こうした関係があってマリノスの名を入試問題に出したというわけだ。横浜FMのファンとしては、「そりゃ俊輔が…」といったことにならないのを祈りたいはず…。

サッカーサイトであるが、一応この問題をサクッと解説しておこう。

私にはどうしてマリノスが、その試合に負けたのかが、さっぱり分かりません。

I can't understand  ____  ____  ____  ____̠  ____  ____  that match!

(1) earth
(2) how
(3) lost
(4) Marinos
(5) on
(6) the

I can't understandという主語と動詞がすでにあるため、空欄ではunderstandの目的語となる節を作りにいく。

「どうしてマリノスがその試合に負けたのか」という英語を作りたいため、節内の主語はthe Marinos。「どうして」という言葉があることからhowを使った間接疑問文が適当と考えられ、how the Marinos lost (that match)となる(間接疑問文では、疑問詞→主語→動詞という語順になる)。

残ったのは (1)のearthと(5)のonだが、「on earth」で疑問詞を強める「一体〜?」や、否定を強める「全く〜ない」という意味になる(もちろん「地上で」という意味もある)。

結果、「(I can't understand) how on earth the Marinos lost (that match!)」となる。

Marinosという固有名詞の前にtheがつくのは、チーム名(あるいは名の知られた組織)であるため。こちらはやや専門性の高い知識になるが、どちらにしても冠詞であるtheはこの位置(Marinosの前)にしか置くことができないため、消去法でこの語順となる(冠詞は必ず名詞の前につくが、この選択肢には他に名詞がearthしかない)。