ダイエットのために「1日最低△△リットル飲みましょう」と、たくさん飲むことがよしとされる「水」。しかし、人やケースによっては、一度に大量の水を飲まないほうがいいこともあるようです。

 私たちの生活、さらには生命に欠かすことのできない「水」。水というと「1日に最低△△リットル飲みましょう」といった具合に、たくさん飲むことがダイエットに効果的であるとされます。

 しかし医師の友利新さんによると、一度に大量の水を飲んでしまうと、あまりよくない人やケースもあるようです。

胃が「ポチャポチャ」の人は要注意

 友利さんは「脂肪を燃焼させるには水分が必要なので、ダイエット中の人は水分補給をしっかり行う必要があります」と話します。しかし胃腸が弱く、水を飲むと胃が「ポチャポチャ」なる人は水分代謝が悪い可能性が高いため、「常温〜人肌」ほどの水をこまめに飲むのが理想です。

 こうした人が一度に大量の冷たい水を飲むとむくみが出たり、下痢などの消化器症状が出たりすることがあります。

 また場合によっては、水分の過剰摂取によって「低ナトリウム血症」を引き起こす可能性も。これは、過剰な水分によって体内の電解質バランスが崩れてしまうことによるものです。症状としては震えやおう吐、意識低下などがあり、疾患のある人がかかります。「もしも症状が出た際はすぐに病院に行きましょう」。

 ただし、人体には水分量や電解質のバランスを保つ上で、腎臓、肝臓、心臓、脳下垂体などにさまざまな機能が備わっており、とりわけ腎臓は1日最大25リットルの尿を排せつできるため、健康な人ならば、一度にそれを上回る水分を飲まない限りは大丈夫だそうです。

(オトナンサー編集部)