今すぐやめて!みるみる「髪が痛む」間違いヘアケア

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夏が始まった今の時期だからこそ、髪や頭皮をしっかりケアしてダメージを防ぎたいところ。だけどついついやりがちな日常のケアを、間違っている人も実は多いんです。

間違ったケアを続けてしまうと、どんなに高価なシャンプーやトリートメントなどを使っても、効果が発揮されなくなってしまいます。

そこで今回は、美容師である筆者がNGヘアケアとその改善策をお伝えいたします!

■NGケア1:「トリートメント」の種類にあった使い方をしない

ヘアケア剤の代表的なものに、トリートメント剤があります。このトリートメント剤は、種類によって正しく使用することがとても大切です。

(1)インバストリートメント(お風呂でシャンプー後につけるもの)

このインバストリートメントを、毎日根元から毛先まで全体にたっぷり付ける、そして軽く流している方……その使い方はNGです。

インバストリートメントは、基本的には髪用(一部頭皮用もあり)で、根元5cmくらいをあけて髪に付けるのが正解。

ものによっては、しっかり揉み込んだり放置したほうがよいものなど様々ですが、ポイントは付ける量とその頻度です。基本的には、少量を水分と共に揉み込み、やや放置するのが正しい使い方です。そして毎日使用するものと、数日に1回の使用を推奨しているものがあるので、使用する商品にあった頻度で行いましょう。

流すのも軽く流すだけだと髪に残り過ぎる可能性があるので、ぬめりが無くなる程度には流すようにしましょう。

(2)アウトバストリートメント(乾かす前に濡れてる状態でつけるもの)

このアウトバストリートメントを手に取りサラッと付けるという方、その使い方はNGです。

適量(長さや髪質や商品によって異なる)を手に取り毛先を中心に付け、その後必ずクシやブラシでなじませます。このなじませる事が、効果を最大限たす為のポイントです。

トリートメントは量や頻度が多過ぎたりしてしまうと、髪が扱いにくくなったりカラーやパーマが入らなくなったりしてしまうので、適量を守り使用しましょう。

■NGケア2:タオルドライだけして、時間を置く

お風呂あがりのタオルドライをしただけの髪が濡れた状態で、そのまま放置して自然乾燥させ、その後ドライヤーで乾かす。これは、その放置時間次第でNGです。

5分くらいならそこまで影響はありませんが、素髪の濡れた状態はキューティクルが開いていて非常に弱い状態のため、水分蒸発と共に髪の中の栄養成分まで外に出てしまいます。そのため、早めにアウトバストリートメントを付け、乾かすことをオススメします。

乾かす事でキューティクルが整い、栄養成分の流出を防ぐことができ、生乾きによる雑菌の繁殖も最小限にするため、頭皮の臭いも軽減できます。

■NGケア3:頭皮を労わらない

どんなに髪に時間とお金をかけても、頭皮環境がよくなければ期待する効果は得られません。いい土壌からいい野菜が育つように、髪も健康な頭皮から綺麗な髪が育ちます。

頭皮にダメージを行う行動としては、髪を濡れたまま放置したり、シャンプー時にすすぎが甘いと、シャンプー剤のすすぎ残しにより毛穴を詰まらせてしまうことも。

また、目の疲れや肩こりにより、頭皮もこってしまうことがあります。そのような場合は、頭皮を下から上に引き上げるようにマッサージをするとすっきりしますよ。

いかがでしたか? 何気なくやってる事が毎日積み重なってしまうと、大事な髪を傷めてしまうことに繋がることも。正しいヘアケア方法を知って、健康な髪と頭皮を育てていきましょう。

【著者略歴】

※ 板橋充・・・美容師。SENDAI中央理容美容専門学校を卒業後、都内1店舗を経てCLASICO入社。現在、サロン代表兼ディレクターを務める。様々な講習活動やアーティストやモデルなどのヘアメイクも数多く手掛け、一般誌・業界誌・WEBへのヘアスタイル記載も多数。ブログやインスタグラムなどでも情報を発信しており、多方面で活躍中。メインのサロンワークでは、5秒でするべき髪型がわかるという独自のカット理論には定評があり、ファンも多い。

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※ puhhha / Shutterstock