毎日シャンプーしない方が髪にはいいの?

写真拡大

頭皮の痒みやフケが気になってきたら、もしかしてシャンプーが髪や頭皮に悪さをしているのでは?と感じる方も多いのではないでしょうか。今回はそんなシャンプーが髪に与える影響についてご紹介します。

毎日髪を洗わなくてもいいのか

現在の日本の社会は、髪を含め清潔にしているのが当たり前になっていますが、1970年代頃までは子供も大人も数日に1回、髪を洗うのが普通でした。

毎日髪を洗わなくても、「育毛」という観点のみから見れば、何も問題ありません。2日に1回程度、頭皮の酸化した皮脂汚れを洗えば十分です。

髪の土台ともいうべき頭皮から出ている皮脂は、髪全体をコーティングする天然のオイルです。基本的に髪にジェルやスプレーといった整髪料を使っていない人で、頭皮に異常がなければ、毎日髪を洗わなくて大丈夫です。

整髪料を付けている場合は、寝ている間の育毛を阻害する可能性や、枕に付着した整髪料が顔に触れて、ニキビなどの肌トラブルを起こすこともありますので、毎日洗ったほうが良いです。

ホルモン異常やストレスなどで天然の皮脂分泌が正常よりも多くなり過ぎると、常在菌のカビが繁殖してしまい、脂漏性皮膚炎を起こすことがあります。

この場合は、合成界面活性剤のシャンプーではなく、医師から勧められるような低刺激のシャンプーで、毎日洗うよう指示されることもあります。

逆に、毎日洗い続けているのに、洋服の肩がフケだらけになる、という方は、頭皮が乾燥してしまっているので、シャンプーで毎日洗わないほうが良いのです。

髪の毛そのものの汚れは、ぬるめのお湯で洗い流すだけで落ちてしまいますので、毎日洗うならシャンプーを使わない日を作っても良いのでしょう。

シャンプーが髪に与える影響

多くのシャンプーは、石油系の合成界面活性剤によって脂分を分解し洗浄します。シャンプーの成分表記に、ラウレス硫酸、ラウリル硫酸、ポリオキシエチレンといった文字を含む成分名が並んでいますが、これらが合成界面活性剤です。

この合成界面活性剤を洗い残すことは髪や頭皮に悪いと言えます。なぜなら、脱脂力が強いので、皮脂を取り除き過ぎる傾向にあるからです。長期間の使用で髪のキューティクルも開きやすくなり、栄養や水分が抜けやすくなってしまいます。

その結果、頭皮が異常に乾燥したり、逆に皮脂が多く出過ぎたり、髪を作る毛乳頭を弱らせてしまったりして、美しい髪を育成できなくなるのです。

毎日髪の毛を洗うのであれば、できるだけ石油系の合成界面活性剤のシャンプーではなく、アミノ酸系、脂肪酸系、べタイン系のシャンプーで洗ったほうが、髪には優しいといえるでしょう。

頭皮トラブルでお悩みの方は、なるべく低刺激なシャンプーを使用するようにして下さい。