いわゆる“イイ男”といわれる仕事のできる人や、多忙を極めるビジネスパーソンほど、“価値ある時間の使い方”を知っています。だからこそ、よっぽど魅力的な人でなければ、わざわざ予定を空けてくれません。

だけど“イイ男”とあれば、なんとかして「この人に会いたい」と思ってもらいたいですよね? また、“会いたいと思われること”は仕事や恋愛を含めて、人間関係を発展させるためにとても重要です。

そこで今回は、「また会いたい!」と思われる人の特徴を、野呂エイシロウ著『なぜ一流の人は謝るのがうまいのか 100%信頼される人間関係の法則』を参考にご紹介したいと思います。

■1:「素直に謝れる人」になる

“一流の人はよく謝る”といわれていますが、野呂エイシロウ氏の著書にも、“謝る”とは「自分に非があるから謝るのではなく、円滑なコミュニケーションとして謝罪の言葉を使う」と書いてあります。

ペコペコと謝ることは、逆に信用を失ってしまう可能性があるので避けたほうが無難ですが、“おもてなしの心遣い”として謝罪の言葉を使うことは、相手の緊張を解き、深い部分で意思疎通を図るために、重要なコミュニケーションスキル。

例えば、「お時間をつくって頂き申し訳ありません」、「オフィスが分かりにくい場所で、ごめんなさい」といった、ホスピタリティの心を添えること。謝罪を上手に活用し、控えめな態度で相手を気遣うコミュニケーションを増やせば、また、会いたいと思われる人になれます。

■2:相手の感情をコントロールする

戦略的PRコンサルタントの野呂エイシロウ氏は、“謝ることで相手の下に立つことは、相手を立てることになる”と伝えています。

そもそも人間は、何かにつけて“勝つことで優位に立てる”と考えがち。自分を高い位置に置いて主導権を握り、本能的にマウントを取ろうとする性質を持っています。

しかし、謝罪をすることによって戦略的に上の席を譲ると、相手が攻撃的にならないので、その人の感情をコントロールできるようになるとか。スムーズな人間関係を築きあげることができれば、思っている以上のメリットを得られるようになります。

■3:「いい人戦略」でチャンスを増やす

同書によると、“栄えある経歴の持ち主ほど腰が低く謝り上手”なので、たくさんの機会に恵まれるそう。

単に謝るだけでなく、おもてなしの「ごめんなさい」をひとこと加えるだけで、“謙虚でいい人だ”というインパクトを残し、「また会いたい!」と思わせることができます。すると、チャンスが広がるので、思わぬところから仕事の依頼が増えることも。

素敵な人に「この人であれば、また会いたい」と思ってもらうためには、どんなシュチュエーションでもプライドを振りかざすことはせずに、謙虚であることがポイントです。

謝罪とは、人とのコミュニケーションをよくする“おもてなしの心”。謝り上手になることは、ホスピタリティの精神を育てる重要な要素なのかもしれません。

(山本朱美)

【参考】

※ 野呂エイシロウ著『なぜ一流の人は謝るのがうまいのか 100%信頼される人間関係の法則』(SBクリエイティブ株式会社)

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