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朝ドラ「まれ」((NHK 月〜土 朝8時〜)6月19日(金)放送 第12週「官能カスタードクリーム」第71話より。脚本:篠崎絵里子(崎の大は立) 演出:西村武五郎

腕の調子が悪くなって、作業に支障をきたす希(土屋太鳳)を、「くだらん自己満足で厨房入るな」と叱る大悟(小日向文世)。
その頃、圭太((山崎賢人/崎の大は立)は、サプライズという名のときめきを演出しようとしたのか、突然、大阪に一子(清水富美加)を訪ねるが、タイミング悪く、男女2:2で温泉に行く途中で・・・。
先に行っていると一子を残して出かけていく男子のひとりが、通りがかりに圭太をちらっと見て行くのが皮肉な感じ。大阪の子たちと比べて、圭太のあか抜けなさが明確になっていて胸が痛い。(ほんとは山崎さん、かなりイケメンなのに)
そして、話し合う圭太と一子。大阪にいて「ふっと圭太のことを忘れてしまうことがある」と言われ、席を立つ圭太に一子が「もっと怒って」と「捕まえてといて」と気持ちをぶつける。
つかまえても駄目だし、つかまえないと駄目だし、ほんと、難しい。
「女の求める愛と、男の愛は違う」「女は確認したがるが、男は口に出さないのが本当の愛と思ってる」と言う文(田中裕子)。
「言葉だけを信じたらダメ」「人も人生もいろんなものが混ざってるからおもしろい」と言う藍子(常盤貴子)。

自分なりに混ぜ合わせていく


人生の先輩たちの言葉を聞いて希は、「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」の「最後はひとつになる」の歌詞に注目します。
そして発見したのは「自分の五感で感じで 自分なりに混ぜ合わせていく。」こと。
ケーキの作り方を通して、いろいろな出逢い、体験を混ぜて、自己を確立していく過程が描かれた清々しい71話でした。これからもまだまだいろんな経験が希を形づくっていくのでしょう、と、すでに最終回みたいですけど、今週はまだあと1話分残っていますし、全体としてはようやく半分が過ぎたくらいです。まだ半額程度の希らしさ。定価というか高額になる日はいつでしょうか。
(木俣冬)

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いまひとつ視聴率が伸びないが、奮闘は讃えたい。NHK朝ドラ「まれ」おさらい(54話までを総括))