27日、報道陣向けに行われた、子ども向け職業体験施設「キッザニア東京」の説明会。(撮影:佐谷恭)

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2006年10月にオープンする子ども向け職業体験テーマパーク「キッザニア東京」の報道陣向け説明会が27日、東京都江東区の芝浦工業大学豊洲キャンパスで開かれ、設立の準備に関わった子どもたちによって施設の概要やこれまでの取り組みが発表された。同施設は、同区に完成予定の大型商業施設「アーバンドックららぽーと豊洲」内にオープンする予定。

 「キッザニア」は99年、メキシコに誕生した室内テーマパークで、病院やテレビ局、ピザショップなど都市を模した約50施設が子どもに合わせたサイズでリアルに再現されている。職業体験のほか、働いて得る擬似通貨「キッゾ」で買い物する経済活動や、運転免許を取得して車を運転する体験などができるという。

 「キッザニア東京」は、海外展開の第1号施設。1年前から、7歳から12歳までの子ども約30人が集まって体験したい職業について話し合ったり、子ども6人が本場の「キッザニア」を訪れて視察したりした。今回の説明会も職業体験の一つとして、子どもたちがプレスの受付、司会をこなし、これまでの取り組みを発表するなど“先行体験”の場となった。

 今回、同施設を運営するキッズシティージャパン(本社・東京都千代田区)の住谷栄之資(えいのすけ)社長は設立について「日本は経済的に恵まれているが、モラルやマナーが欠落して暗い事件が多数起きている。『キッザニア』が生きる力、コミュニケーションを学べるところになれば」と抱負を語った。

 入場料は、平日は子ども2400円、大人1600円。土・日・休日は子ども3000円、大人2400円。年間約70万人の入場を見込んでいる。【了】

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