東京メトロポリタンテレビ(MXTV)の『5時に夢中』が、4月から関西でもネット中継されることになり話題になっている。
 神戸区域の『サンテレビ』、京都区域の『KBS京都』でもみることができるのだ。
 「MXTVの狙いは、いうまでもなく制作費の回収。司会はふかわりょう、町亞聖とギャラが高いランクのタレントは使ってはいない。ただ、マツコ・デラックスやミッツ・マングローブら売れっ子オカマタレントがコメンテーターで出ており、約1時間番組の制作費は推定1000万円。けっこうな経費がかかっている。13年3月期中間決算では売り上げが前期比6割増と景気がいいが、回収できるものはできるだけ早くしてしまおうという考えですよ」(MXTV関係者)

 たしかに、コメンテーターはひと癖ある魅力的な連中ばかりだ。マツコ&ミッツのほか、株ライターの若林史江、美保純、岡本夏生、作家の岩井志麻子、中村うさぎ、出版社社員の中瀬ゆかりら。生放送中「ま○こ」と発言し、降ろされた漫画家の一件も話題になった。このように危ない発言をする女性陣が顔を揃えている。
 「関西でもかなりの人気を誇るマツコが出ているため、ネットも実現可能となったとみていい」(前出・MXTV関係者)

 そんなおり、看板情報番組同時ネットで囁かれているのが、MXTVが関西に系列局を持つのでは、という情報だ。MXTVも全国ネット戦略に出るという話である。
 「MXTVの後藤会長は、左手にロマン、右手にリアリズムを座右の銘にするしたたかな経営者。MXTVも後藤氏がFM東京社長時代に“買収”し、優良な財務内容の局に育てた」(テレビ業界関係者)

 関西系テレビ局は、広告費の頭打ちで経営環境はいまも厳しい。
 新興勢力のMXTVが、関西方面で買収攻勢に出る日はそれほど遠くないようだ。