NPBの観客動員は今季も微減だった。大勝した巨人は大幅に観客数を増加させたが、他球団の業績はさえなかった。

12球団の内動員数減は7球団だった。

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セリーグは阪神の落ち込みを巨人が補ってほぼ100%。DeNAは相変わらずの成績だったが、中畑清効果だろうか、観客数は増えた。

パリーグは意外なことに優勝した日本ハムが最大の動員減。ダルビッシュの移籍が響いているのかもしれない。ロッテは後半にぼろぼろになって、動員数も減少した。さらに西武、オリックスも落ち込んだ。ソフトバンクが大幅に増加したが、穴を埋めるには至らなかった。

2004年からの観客動員の推移。

2004年までは正確な観客数を発表していなかったので、参考記録。セリーグ

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2005年と比較して巨人はほぼ横ばい、阪神は大幅減。チームの不振がもろに響いている。中日は観客減に歯止めがかからなかった。ヤクルトも横ばい。広島は2009年の新球場開設で観客動員を大幅に増加させたが、その貯金は以後目減りしている。DeNAも横ばい。
そしてセリーグ全体も観客動員は横ばい。

パリーグ

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ソフトバンクはじりじりと観客を増やしている。チーム成績もさることながら営業努力だろう。西武、日本ハムもフランチャイズで頑張ってきたが、少し息切れをした感がある。
オリックスは横ばい、ロッテはここ2年、減少が著しい。楽天は100万の大台に乗せてからは横ばいである。
パリーグは2009年まで増加してきたが、以後じりじりと観客数が減っている。



この数字をどう見るべきか。成績によって観客動員が変化するのは当然の話だが、リーグ全体としては増加しないとパイは広がらない。
「この不景気によくやっている」という声もあろうが、経営的な感覚でいえば、危機感を持つべきだろうと思う。