6月27日、事務所幹部への“解任騒動”を抱える演歌歌手の小林幸子(58)が謝罪会見を開いて「紅白には出たい」と訴えたが、自ら仕掛けた和解工作に失敗。紅白どころか歌手生命も危うくなった。
 「小林自身が元社長に4000万円、元専務に2000万円払うことで合意。和解が成立したというスクープ情報を流したんですが、元社長のバックについている“芸能界のドン”が激怒したことで、紅白は絶望的です」(スポーツ紙記者)

 小林サイドの“和解成立”に元社長は「法律上の責任を果たされただけで和解ではない」と反論。小林の「反省しているが、後悔はしていない」というコメントも火に油を注いだ。
 「元社長らに全面謝罪すると思っていたら『後悔はしていない』と強気なんです。しかも、知人に“相手側はお金の問題ではないとのことでしたが、結局、お金でした”“またひと騒動あるかも。彼女たちの嘘が暴露されていくと思う”というメールも送っているんです」(ワイドショー関係者)

 騒動後、沈黙を守り続けていた小林がなぜ強気な姿勢に打って出たのか?
 「W氏が“俺が小林を守る”と名乗りを上げたからですよ」(大手プロ幹部)
 W氏とは前川清の所属事務所代表者で、業界では森進一と小柳ルミ子の独立騒動の助っ人として知られる芸能界の重鎮の一人だ。

 ところで、小林がほのめかす“彼女たちの嘘”とは何か。事情を知る芸能関係者は「紅白の超豪華衣装代水増し疑惑のことだと思いますよ」と指摘する。
 小林は'85年に7度目の紅白出場をした際、ド派手な十二単衣で出演、'89年には重さ約10キロのプラチナと金を使用した衣装が話題になった。ヒット曲がなくても超豪華衣装を売りにして、去年まで連続紅白出場を果たしてきた。
 「小林の事務所は衣装代については非公開を貫いてきたんですが、メディアは“数億円”と報じてきた。事務所は地方公演のステージで衣装代を回収してきたと、“数億円の衣装”を肯定するような発言をしてきたんです」(夕刊紙記者)

 ところが、昨年11月に小林と入籍したH氏が「私なら3分の1の費用で作れる」と疑惑を投げかけた。舞台装置の専門業者も一部メディアで「おおよそ衣装代は500万円から1000万円程度でできる」と発言している。
 「元社長らは製作業者と口裏を合わせて衣装代の水増しを行い、節税なり裏金を作って、紅白に影響力を持つ芸能関係者に渡していたという噂があるんです。そのことを小林サイドはリークするつもりではないですか」(前出・大手プロ幹部)

 もう泥沼だ。