子供のために背中を差し出すお父さん。

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かつて、すごい石鹸を取材したことがある。その名も『うんこ石鹸』。あれには、たまげた。うんこの形をしている個体を体に擦り付けたら、いつの間にか体がキレイさっぱりしているのだから。正直、混乱してしまったけど面白い体験だった。

またしても混乱しそうだ。バンダイが4月6日から発売しているのは、墨汁風のボディソープ。その名も『お風呂でらくがき! 墨汁せっけん』である。

手に取ったら、そこはもう完全に書道の時間。なぜなら「墨汁のボトル」と「筆」がセットになっているのだから。思わず半紙と新聞紙を持ってきたくなったけど、本当に必要なのは浴室とシャワーです。
「当社では未就学児〜小学校中学年の児童を対象に、以前より多くの入浴剤を開発してきました。そして今回のボディソープは『親子でもっとバスタイムを楽しめないか?』という考えの元、商品化されております」(同社・担当者)

「墨汁のボトル」の中には墨色のボディソープが入っており、これが体をキレイにさせる。ただ、それだけじゃない。墨汁みたいなルックスをしてるのには理由がある。このボディソープを筆に付けて浴室の壁やお父さんの背中に走らせると、思う存分“習字遊び”することができるというのだ。当然、お湯や水による手軽な洗い流しも可能。
「お風呂の時間に親子で文字を練習したり、お互いの体に落書きし合って遊ぶなど、親子のコミュニケーションツールとしてお楽しみいただきたいと考えております」(担当者)

我が家に、一緒に入浴できる子供はいない(というか独身)。しかし、ちょっと面白そうだ……。というわけで、実際に取り寄せて試してみました!
ボトルの蓋を開けると、辺りに広がるのはフローラルの凄いイイ香り。シャボンっぽいというか、石鹸っぽいというか。こんな、墨汁みたいな色してるというのに。
タオルに垂らしてゴシゴシすると、ちゃんと泡立つし、ボディソープらしい粘り気だってある。この粘り気は、ちょっと“あんみつ”みたいに雰囲気もあるな。

そして、お楽しみはこれからだ。筆にソープをたっぷりつけ、自分の腕や体に文字を書いてみると……。何か、過激なメッセージを体を使って訴えかける活動家みたいな気分になってきた(笑)。
また、この筆で壁に文字を書くと、ちょっとしたウォールペイントアーティストの心境にもなってくる。どちらにしろ、私にそんなポリシーなんてありませんが……。
書き方としては、壁や体にボディソープを乗せるようにして書くといいかもしれない。かなりたっぷり墨汁をつけた方が、字がハッキリ残って書き甲斐があるから。なるほど、これは誰かと一緒に入浴した際に楽しいアイテムだな!

そんな『お風呂でらくがき! 墨汁せっけん』は全国のドラッグストア、スーパー、量販店の日用品売り場、玩具店、雑貨店で販売されている。価格は420円(税込み)。

いつか子供ができたら、こういうボディソープで遊ぶと楽しいと思う。今の私の状況だと、パソコンを前にして文字を打ち込んで、お風呂に入ってまで文字を書き書きするのはトゥー・マッチかも……? いや、でも楽しかったです!
(寺西ジャジューカ)