タイミングも悪かった。常勝ミネソタ・ツインズ=MINがいろいろなアクシデントもあって最下位に沈んだタイミングでの西岡の移籍。しかし戦犯のひとりとみなされているのは間違いがない。

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MINといえばフランチャイズプレイヤー。主力野手の多くが生え抜きだったが、カダイヤ、クーベル、トルバートと立て続けに放出。良くも悪くも家族的だったチームの枠組みは大きく変わろうとしている。

ジョー・マウアーは2年前までMINの希望の星だったが度重なる故障で、不良資産化の恐れさえ出てきた。今季は1塁を守ることも視野に入れているだろうが、1塁にはもう一人のスター、モルノーがいる。

カダイヤにかわる主軸打者としてオークランド・アスレチックスからウィリングハムを獲得。この選手は夏までは松井秀喜と似たような成績だったが、終盤戦に本塁打を連発して数字を上げ、良い契約を獲得した。

そして遊撃手にはジェイミー・キャロルを獲得。この選手は2006、7年のコロラド・ロッキーズ=COL時代松井稼頭央と二遊間を組んだ。堅実な守備に定評があるが、選球眼も良く打率も高い。どのチームでもレギュラーを張ってきた。西岡には手ごわすぎるライバルだ。
チームは2人を併用することはないだろう。西岡は控えと見るべきだ。37歳という年齢からして休養は必要だろうが、控えの遊撃手にもプルーフというライバルがいる。また二塁にはカシーヤ、ヒューズという選手がいる。西岡は最初からそれほど相手にされていないという感じだ。もちろん、故障やトレードなどでチームは動く。チャンスが全くないというわけではないが。

野手陣のレベルは昨年と変化なし。ただ昨年、故障者続出だった野手陣が復活すれば戦力は上がってこよう。
西岡剛はまさに背水の陣だ。