衝撃的と言っていい調査結果が先月、国立社会保障・人口問題研究所という厚生労働省外郭の機関から発表された。それは『出生動向基本調査』の内の独身者を対象としたもので、パートナーシップについての報告にこうある(平成22年6月全国無作為抽出840地区で調査実施。18歳以上35歳未満の未婚男女有効票7073人分)。
 <異性の交際相手がいない18〜34歳の未婚者は男性で61.4%、女性では49.5%に上り、過去最高を記録。また、同じく性体験がないと答えた男性が36.2%、女性は38.7%となった>
 もはや彼女ナシはあたり前、ましてや「いい齢して童貞かよ〜」なんて言われても、一切負い目を感じることのない時代になっていたということである。

 我々オジさん世代がまだ何も知らないガキだった頃、女体の神秘というものについて実に多くのことを学ばせてもらったのが、名作漫画『俺の空』(作・本宮ひろ志)。主人公の安田一平、最初のエピソード、担任の美人教師に指南を受ける“童貞喪失”シーンの、あまりにも甘美で強烈なインパクトに「1秒でも早く女を知りたい」と思ったものだ。
 それなのに、今の若いヤツは一体どうなっているのか−−。
 さらに、参考票として回収した35〜39歳に限っての調査を詳しく見てみると、男性の27.7%、女性の25.5%がセックス未経験という結果も。つまり女性として最高に美味しい年代である18〜34歳の5人に2人が、そして妖艶な熟女世代の4人に一人が“処女”ってことなのである。
 何というモッタイナイ状況なのだろうか…。しかも、そんな女たちを目の前にしている同年代の男たちの中には、交際することに対して興味すら持っていないというヤツもいるから驚きだ。

 実際、そんな若者の意識を哀れむオジさんは多い。
 「会社の29歳の部下A。仕事はソツなくこなし、身なりや容姿もそこそこで上司の私から見ても女にはモテるタイプ。しかし、女性と付き合ったことは大学時代に一度だけ。今は趣味の釣りと自転車にハマっている。一度、知り合いの女性を紹介してやろうかと聞いてみると、あっさり『結構です』と即答されてしまった。理由は、自分の趣味に合うような女性はなかなかいないし、今の生活を干渉されたくないのだとか」

 同じ世代のSさん(公務員・26歳)も、やはり交際そのものに煩わしさを感じているという。
 「別にセックスが嫌いってわけじゃないんですよ。ただ、女性との関係は色々と面倒くさいでしょ? 時間を作ってデートをしたり、プレゼントを買ってあげたりって…。それならヌキたくなった時に風俗に行けばいいし、気を使わなくて楽なんです。最近の女性は、たとえ好きな男であっても合わせようとしないじゃないですか。そういうのも嫌気がさしますね」

 何ともあっさり女性を切り捨ててしまっているのが現代風というべきか…。そんな彼が最近購入したというのがUSBオナホール。
 「エロゲームのキャラクターがオナホールと連動していて、チ○ポのピストンに合わせて画面の女の子が『あんっ! ア〜んっ…中に出してぇ』と言うのです。射精ボタンが付いていて、イク時に押すと女の子も一緒にイッてくれる。ハンパなく気持ちイイですよ」
 彼にとって生身の女は、完全にオナホールに劣るということらしい。