お疲れ解消! おウチでできる夏のダメージケア特集
「あついー!」「だるいー!」「疲れたー!」と、連日のうだるような暑さに悲鳴を上げている女子も多いのでは? 夏バテ気味なこの時期。ダメージを受けているのは、肌や髪の毛、頭皮も一緒。そこで今回は、人気サロンのスタッフに、肌、髪の毛、頭皮の簡単なケアの方法を教えてもらいました。今から適切なケアを行って、秋、冬にはウルウルな肌とツルツルの髪の毛を手に入れましょう!

夏のダメージをプラスに修復する! 肌ケアテクニック


夏のダメージとして真っ先に思い付くのが、紫外線による日焼け。黒く焼けたり、赤くただれたりするだけでなく、肌のバリア機能が低下して肌が乾燥したり、ニキビができたりと、さらなるダメージを引き起こすことがあるのです。さらにダメージをそのままにしておくと、シワ、シミ、たるみなど、肌の老化の原因に。
しかし、ダメージをリセットするだけでなく、日焼け前よりもコンディションのいい肌をゲットできるとっておきのケアテクニックがあるとか。そこで「リバイタライズサロン クリーム」のセラピスト・三島宏美さんに、その方法を教えてもらいました。

●週に1度はリセットマッサージで、ダメージ肌に栄養を

春からずっと紫外線を浴びてきた肌は、夏には息切れ寸前。何だか肌がゴワゴワする、前よりくすんで見えるという人も多いのでは? そんなお疲れ肌をあっという間によみがえらせてくれるのが、週に1度のリセットマッサージ。といっても、特別なものは必要ありません。キッチンにあるオリーブオイルやゴマ油で簡単に実践できるので、ぜひやってみて。

リセットマッサージ

リセットマッサージ1:指の腹を使ってクルクルと円を描くように指を動かし、マッサージします。

2:10〜20分ほど丁寧にマッサージをすると、クレンジングで落としきれないファンデーションや皮脂のつまりが浮き出てきます。

3:電子レンジで1分ほど温めたホットタオルを顔にのせます。

4:顔がじんわりと温まったら、のせていたホットタオルで顔を優しく拭き、化粧水をたっぷりと付けます。下から上に向かって、リフトアップを意識してなじませましょう。


〈ポイント〉冷蔵庫で冷やした化粧水を使うと、毛穴がキュッと引き締まります。


●肌の防御力を高める“正しい”デイリーケア

さらに正しいデイリーケアで肌の調子を整えておけば、日焼けのダメージも最小に留めることもできます。なるべく肌に刺激を与えずに汚れを落とし、たっぷりと水分を補給してあげましょう。

クレンジング

クレンジング

肌に優しいクレンジング用のミルクやクリームなどを使います。めくれてしまったキメをならすイメージで、皮膚の表面に指を滑らせ、クレンジング剤をなじませましょう。ファンデーションがクレンジング剤で溶けてくるのが、だいたい3分ほど経ってから。そのためクレンジング自体には優しくゆっくりと丁寧に、5分くらいはかけてください。

クレンジングは、指の腹を使ってクルクルと指を動かしていきましょう。特に汚れがたまりやすい頬、小鼻の周り、アゴ、Tゾーンは入念に。マッサージ効果で血行がよくなり、毛穴が開いて汚れが落ちやすくなるうえ、下から上へ指を動かすことでリフトアップ効果も期待できます。

十分にクレンジング剤がなじんだら、体温よりも低いぬるま湯で流します。よく、体を洗った温度のままで顔も洗ってしまう人がいるようですが、顔の皮膚はとても弱いので、体温よりも高い40度以上のお湯では負荷がかかってしまいます。今の季節なら水でも気持ちいいでしょう。

保湿
毛穴の汚れをしっかりと落としたら、たっぷりと化粧水をつけて日焼けした肌を沈静化させます。化粧水は“質よりも量”。手のひらにたまるくらいの量を4回くらいつけるのがベストです。最後は、乳液や美容液で水分が浸透した毛穴にふたをします。

●汗もダメージの原因のひとつ

最後にもうひとつ気を付けて欲しいのが汗! ハンカチで拭っただけでは残ってしまい、かゆみやただれの原因にもなります。すぐに洗い流せない場合は、ミスト化粧水を顔に噴きかけて、コットンで優しく拭き取りましょう。化粧水だけではそれほどメイクも落ちないので、オフィスでも簡単にケアできますよ。

リバイタライズサロン クリームリバイタライズサロン クリーム
フェイシャル、ボディ、リフレクソロジーのほか、メイクやネイルなどでリラクゼーションと美を提供するエステサロン。季節や体調などによって変化する肌質に合わせたケア方法で、肌本来の回復力を引き出し、生まれたての肌をよみがえらせてくれる。


ツヤ髪、ツヤ肌をキープするヘアケアのポイント


肌と同じく髪の毛や頭皮も、紫外線からのダメージを受けています。それなのに、髪の毛や頭皮の状態を気にかけている人は案外少ないもの。
「夏は紫外線による日焼けで、髪の中にあるタンパク質が分解され、髪が乾燥したりツヤがなくなったりしがちです。夏は明るい色にカラーリングする人が多く、乾燥で髪色が変化してダメージを感じる人も多いですね」と言うのは、ヘアサロン「uka」のスタイリスト・北林愛子さん。それではどのようにケアすればいいのでしょうか。

●自宅で簡単! 集中トリートメントで栄養を注入


髪のダメージを感じた時は、週に1度のスペシャルケア用のトリートメントや、ヘアパックなどを毎日続けて使うことで、集中補修をしましょう。

集中トリートメント
集中トリートメント付け方
トリートメントは、ダメージの激しい毛先から付けていきます。頭頂部から付け始めると、一番栄養が必要な毛先までトリートメントが届かなくなってしまううえ、根元にトリートメントがたまって毛穴が詰まり、炎症の原因にもなるので注意。

なじませ方
トリートメントを付けたら、両手で髪を挟んで上から下へ手を動かし、なじませていきます。


〈ポイント〉まずは毛先部分を挟んで上から下へなじませたら、次に髪の毛の中央部分、生え際に近い部分と、エリアをわけて、トリートメントをなじませていくと、毛先に栄養が浸透しやすくなります。

●顔色の悪さも、ほほのたるみも、頭皮ケアで解消!

髪をケアしたら、次は頭皮にも注目。頭は手や足と同じく体の末端にあるので、血行が滞りがち。血行が不十分だと生えてくる髪の毛の栄養が乏しく、切れ毛や抜け毛などの原因に。さらに、頭皮の色や顔色までもくすんでしまうのです。そこでおすすめなのが、シャンプー時の頭皮のマッサージ。頭皮ケアでコンディションを高めれば、次に生えてくる髪の毛はツヤツヤになるはず!

頭皮ケア
頭皮ケア頭を包むように手のひらを側頭部に置き、指の腹を頭皮にあてて、頭のてっぺんに向かって下から上に頭皮を動かすようにマッサージするだけ。

頭皮がほぐされて血行がよくなり、また、下から上へ頭皮を持ち上げることで、目元や口元、フェイスラインなどもリフトアップされます。

海などのレジャーで特に頭皮が日焼けした場合は、炎症を和らげる効果があるスカルプトリートメントやヘアトニックなどを使って皮膚を沈静化させましょう。


ツボ押し

ツボ押しで効果UP!
こめかみ辺り(1)をマッサージ→頭皮や顔の血行がよくなり、血色がよくなります。
耳たぶの後ろ辺り(2)をマッサージ→目の疲れを和らげます。
首の骨と生え際が交差する部分(3)をマッサージ→血行がよくなり、肩こりや頭痛などが解消されます。


●実は髪の洗いすぎにも問題が!

夏ならではの悩みといえば、汗からくる頭皮の臭い。だからといって、1日に何度もシャンプーをしてしまうのはNG。汗と一緒に必要な皮脂まで流されてしまい、それを補おうと余計に皮脂が出てしまいます。シャンプーは1日に1回を限度とし、すっきりしたい時はぬるま湯で洗い流すだけにしましょう。

uka  AOYAMAuka AOYAMA
「うれしい事が世界で一番多いお店」をコンセプトに、ヘアケア、ネイル、メイク、エステなど豊富なリラクゼーションメニューを組み合わせ、女性の美を導き出すトータルビューティサロン。ヘッドスパでは一人ひとりの頭皮や髪の状態に合ったオイルを使い、コンディションに合わせたケアを実践。1回の施術で、フェイスラインや目尻が見違えるほどリフトアップすると評判。


今回紹介したものは、鼻息荒く「ケアするぞ!」と力まなくても、日頃のケアを少し丁寧に行ったり、週に1度じっくり取り組んでみるだけでもOK。夏のダメージを秋、冬に持ち越さないためにも、ぜひ習慣化してみましょう!


〈イラスト:miya 文:K-Writer's Club 飯沼亜希子〉