チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグの最初の2試合が8日に行われる。ファーストレグで先勝してバルセロナに乗り込むアーセナルは、昨シーズン準決勝進出を阻んだ相手に雪辱を果たしたいところだ。

 そんな中、すっかりアーセナルの顔ともいえる存在に成長したサミル・ナスリが、フランスのレキップ・マガジン(レキップ紙週末版付録)の中で“アーセナルの歴代ベストイレブン”を選んでいる。彼が幼いころからなかなかの“ガナーズ・フリーク”だったことがわかる。本人のコメント付きで紹介しよう。

GK :
デビッド・シーマン(1990年〜2003年)
「いくつかミスもあったけど、チームに冷静さをもたらす存在。100%イングランドの守備陣をまとめた、キックのうまい好ゴールキーパーだった」

DF(右サイドバック):
バカリ・サニャ(2007年〜)
「いつも安定した働きをする。まさしく守備のブルドッグだね。いっしょに戦いに行くぞという気にさせてくれる仲間。それに僕のいい友達なんだ」

DF(左サイドバック):
アシュリー・コール(1998年〜2007年、現チェルシー)
「左サイドでロベール・ピレスと強力なコンビをつくった。ほんとうに見事な攻撃を数々やってのけたね。スピードがあったし、センタリングのクオリティはすばらしかった」

DF(センターバック):
ソル・キャンベル(2001年〜2006年、2010年1月〜6月、現ニューカッスル)
トニー・アダムス(1983年〜2002年)
「当時の守備陣はイングランド代表が揃っていて、絶妙なバランスだった。中でもソルは鉄壁だった。そして“レジェンド”トニー・アダムスがいた。おまけに、試合後にビールを飲みに行く仲間としても最高だろうね...」

MF(ディフェンシブ):
パトリック・ヴィエラ(1996年〜2005年、現マンチェスター・シティ)
「守備的ミッドフィルダーの役割に革命を起こした怪物。ボールを奪って前へとリスタートする縦横無尽の動き。中盤の底を1人に任せる布陣には理想的な選手だね」

MF(オフェンシブ):
ロベール・ピレス(2000年〜2006年、現アストンヴィラ)
「素晴らしいパスの質をもつ、クリエイティブな中盤。一シーズンで少なくとも10ゴールは決めていたね(注:アーセナル時代のシーズン平均ゴール数は14)。いい試合はもちろん、ゴールがなくても、いいサッカー選手の見本」

セスク・ファブレガス(2003年〜)
「最大の長所はパスのクオリティ。それに空いたスペースに飛び込む技がある。非常に創造的で、膠着した試合でもつねに相手のスキを突く能力がある」

FW:
デニス・ベルカンプ(1995年〜2006年)
「ヨハン・クライフの現代版。天才的なテクニックがあった。ゴールもあげるし、パスも出す。繊細でエレガントな“クラック”とは彼のこと」

ティエリ・アンリ(1999年〜2007年、現ニューヨーク・レッドブルズ)
「彼がアーセナルで見せたすべて、彼がアーセナルであげたすべてのゴールを見れば、一目瞭然」

イアン・ライト(1991年〜1998年)
「彼とティティ(アンリ)がいっしょにプレーしていれば、2人でシーズン40ゴールは保証付きだったろうね!」