urawa_reds_2909.JPG

連敗中の浦和レッズがホームである埼玉スタジアムに戻り、ベガルタ仙台と試合を行いました。結果は1-1でドロー。先制される試合展開ながら、なんとか勝ち点1を拾い連敗脱出です。

Jリーグ第19節vsベガルタ仙台

試合結果
浦和レッズ1−1(前半0−0)ベガルタ仙台
得点者:69分オウンゴール(仙台)、83分オウンゴール
入場者数:32,231人


得点はどちらもオウンゴール、非常に泥臭い試合だったことが分かります。

urawa_reds_2907.JPG

試合開始から、浦和レッズはポゼッションを高め、ベガルタ仙台がそれを凌ぐというここ数試合、見慣れた展開。このまま前半を折り返してしまうと、さらにいつもの展開でヤバいと思っていたら案の定、先制される最悪の展開に。

これまでだったら、このまま攻めあぐねて試合終了だったでしょう。しかし、昨夜の浦和レッズは違いました。暑い中での連戦に止まる足、しかし気持ちは前に向かったいました。

urawa_reds_2908.JPG

「PRIDE OF URAWA」を背に、なんとかゴールに向かう選手たち。喉から手が出るほど欲しかった1点を、もぎとることができました。

とにかくスタジアムの一体感がありました。サポーターに勝利を贈りたい選手たちと、選手たちを勝たせたいサポーターと。個人的にはACL決勝以来の高揚感を感じました。

結果はドローでしたが、手にした価値は間違いなくそれ以上でしょう。ここで負ければ切れかねない気持ちの糸を、なんとかつなぎ止めることができたと思います。

試合終了後、挨拶にスタジアムを回る選手たちにおくられたのはブーイングでも拍手でもなく‥‥

urawa_reds_2911.JPG

「PRIDE OF URAWA」でした。この光景が、この試合の全てを、重要性を、意味を物語っていたのではないでしょうか。

ともすればフィンケ監督解任を求めるサポーターもいるでしょう。それを煽るマスコミもあるでしょう。しかし、そうした雰囲気は昨日の試合からは微塵も感じることはありませんでした。

むしろ、スタジアム全体が一つになって戦い、そして間違いなく一つの方向を向いていることを確認できた試合でした。いつもだったら負けてしまう流れを変えたのも、その一体感故、埼玉スタジアム故でしょう。

フィンケ監督は「本当に素晴らしい、私たちのサポーターの反応だったと思います。私たちにとってとても大きな力になることですので、この場を借りてもう一度、ありがとうございますと感謝の言葉を贈りたいです」とコメントしています。

個人的に、勝ち切れないのはメンタルの問題だと思っていたのですが、フィンケ監督も同様に考えているようです。

なぜならば、今年に入ってからのいくつかの敗戦は、私たちがサッカー選手としての能力が劣っているから、もしくはチームの総合力が劣っているから負けたような試合ではありませんでした。主にメンタル面の問題でした。だからこそ、私たちは今、あることに取り組んでいます。それは3人、4人、多くの選手たちが今以上にリーダーシップを発揮して、私たちのチームを引っ張っていくこと、そして私たちが持っている能力を完全に引き出すことができるように彼らがピッチでお互いに助け合うような関係を作り上げること、そういうことに今、私たちは取り組んでいることころです。


「できれば4人のリーダー格の存在の選手たちがすべてのポジションにいて、彼らが一丸となってチームを引っ張っていかなくてはならない」とも。そしてその一人が、柏木陽介だと。

本当に、本当に、産みの苦しみです。勝利が欲しい。勝ち点3が欲しい。1勝がこれほど遠いとは。一つ勝つことの大切さと難しさを、痛感しています。こんな気持ちになったのは何年ぶりか‥‥。


さて昨夜の試合、実は水道橋博士と一緒に観戦しておりました。元々のきっかけは、こちらのエントリーです。

水道橋博士と山田直輝のちょっとイイ話

お子さんが新幹線で山田直輝と乗り合わせ、それが縁で(!)サッカーを始め、夏休みに浦和レッズ観戦をということで、埼玉スタジアムに親子で来られました。

その様子を、水道橋博士は次のようにツイートしていました。

  1. 水道橋博士
    s_hakase 赤坂『Nスタ』から『埼スタ』へ。子供と一緒にサッカースタジアム初観戦。過去、テレビのイタリアロケの時、カズの試合を物見遊山で見たことがあるだけ。
  2. 水道橋博士
    s_hakase 駐車場でコグレさんと待ち合わせ。初対面なのだがTwitterの教則本を巡って交流があった。小学2年の息子さんと一緒に。メインスタンドにアッパー席へ。階段を上り目の前にグランドが開かれた瞬間は僕も子供と一緒、息を飲む。
  3. 水道橋博士
    s_hakase ゴール裏のレッズサポーターの応援、聞きしにまさるものがある。子供赤いシャツから手が伸びる様子「イソギンチャクみたい」と。ロード・オブ・ザ・リングの部隊を見ているような神々しい凱歌が試合の間、延々と続く。
  4. 水道橋博士
    s_hakase スタンドから俯瞰で見ると、ボールを回して線をつなぐゲームではなく、選手が面をとりあっているゲームだということがよくわかって楽しめた。
  5. 水道橋博士
    s_hakase 試合は1−0から後半、最後に1−1に追いついた。興奮。後半、終了に向けての高まりはなかった。(初めて子供と観戦デビューして負けたくなかった)
  6. 水道橋博士
    s_hakase 席を用意していただいた臼田さんから頂いたお土産、山田直輝選手のサイン入りの練習着!山田選手、今日は怪我で欠場。いつか試合を見てみたい。今年の正月に山田選手と偶然会わなければ、子どもがサッカーに興味を持つことはなかっただろう。
  7. 水道橋博士
    s_hakase Nスタで堀尾キャスター。「今日、初めてサッカー行くんですよ」と言ったら「火曜日に?どこへ?埼玉?浦和ファンなの?」と食いついてきて「僕は浦和出身なんだよ、サポーターだもん」と。全く知らなかった。その後、今のレッズのチーム事情を話してくれたが僕はチンプンカンプン。
  8. 水道橋博士
    s_hakase 47歳、最後の日、朝は一歳末っ子のプールデビューに立会い、夜は7歳長男と僕のサッカー観戦デビューを共に味わった。満足。さらば47歳。
-- this quote was brought to you by quoteurl


「つぎはあそこ(ゴール裏)にいってみたい!」

7歳の熱狂的なレッズサポーターが誕生した夜でもありました。