スポルティング・ヒホンをホーム、サンティアゴ・ベルナベウに迎えたR・マドリーだが、予想以上に勝ち点3奪取に苦しんだ。前半、ボールを支配するもののなかなかゴールチャンスを作り出せないR・マドリー。コンビプレーよりも個人技に頼る悪い癖が出てしまいスポルティング・ヒホンの堅守を前にリズムを作り出せない。

　一方、ヒホンから駆け付けた5千人のサポーターの後押しを受け、スポルティング・ヒホンはカウンターで攻撃を仕掛ける。プラン通りに試合を進めていたのは、ホームで戦うR・マドリーではなくスポルティング・ヒホンだったに違いない。

　試合が動いたのは後半、カマーチョのパスを受けたバラルが、難しい角度ではあったが右サイド深い位置から巧みにカシージャスの頭上を狙いゴールに叩き込んだ。CLでO・リヨンに敗れて迎えたリーガ。地元サポーターは、怒りのブーイングを選手達に浴びせた。このままでは終われないR・マドリーは反撃を開始する。

　同点ゴールは、C・ロナウドのFKから生まれる。直接FKは、一度GKに止められるもゴール前で待っていたファン・デル・ファールトが押し込んだ。腕を使ってトラップしたとも見られるゴールだったため、スポルティング・ヒホン選手達は猛抗議をしたが認められなかった。追加点もC・ロナウドがヘディングで競り合い、セカンドボールをシャビ・アロンソが押し込んだ。

　3点目はお決まりのイグアイン。ゴール前でスペースを見つけると果敢にドリブル突破を仕掛け左足でゴール。結果的には楽勝だが、苦しみながらの大逆転というのは今シーズン何度も見た光景だ。なかなか試合をコントロールし切れないR・マドリー。いつになればペジェグリーニサッカーが浸透するのだろうか。

（スペイン通信）