北京五輪・星野ジャパンの惨敗に、イチロー、松坂大輔の苦言と、紆余曲折を経て、ようやく原監督の就任で決着がついたＷＢＣ（ワールド・ベースボール・クラシック）監督問題。

「（代表）選手の名前も浮かんで参りますが、軽々しく名前を挙げるのは控えたい」。監督就任に際し、こうコメントを述べた原監督だが、当面は目前に迫った日本シリーズに全神経を集中させる。

今後の日本代表チームは、来年２月中旬に代表合宿を行い、３月１５日に本番を迎えることになる。日本シリーズ、ドラフトとビッグイベントを目前に控える日本野球界だが、代表メンバー、コーチ陣の選出など、ファンやマスコミの注目は依然ＷＢＣに寄せられる筈だ。

そんな中、２８日に放送されたフジテレビ系列のスポーツ番組「すぽると！」では、野球解説者の江本孟紀が３つのポイントから、早くも原ジャパンに提言を述べた。

“監督が決まるのが遅すぎる”。一つ目のポイントでは、北京五輪の星野ジャパンが一年以上をかけ、スコアラーに対戦国のデータを収集させながらも惨敗を喫した例を挙げ、「今回は期間がこれだけしかない。スコアラーも派遣していない。一番大事なことが抜けている」と危惧。

“１２球団は原監督を支えるべき”。二つ目のポイントでは、１２球団に協力を呼びかけながらも、「選手や裏方も含めて協力しながら、（代表チームの）コーチも現役監督がやるべき」と驚くべき提案を行い、三つ目には、“代表監督に誇りを”とポイントを挙げ、「（ＷＢＣ体制検討）会議の中でも、皆手を挙げてよかった。それを誇りに思うような大会というのをアピールしなきゃ」と訴えたのだった。