今夏の移籍が噂されていたトッテナムのFWディミタール・ベルバトフに、マンチェスター・シティ入団の可能性が浮上している。一部報道では、すでにクラブ間の合意に至ったとも言われており、移籍期限の最終日に電撃移籍が発表されそうだ。

 今夏のマンチェスター・ユナイテッド移籍が囁かれ続けていたベルバトフ。しかし、移籍金を巡り、両クラブ間の交渉は暗礁に乗り上げていた。さらに、マンUのアレックス・ファーガソン監督も、先週末の時点で、このブルガリア代表FWの獲得について否定的なコメントを発表していた。しかしながら、移籍志願を公言したベルバトフは、チームへの悪影響を考慮するファンデ・ラモス監督により、ベンチメンバーからも外れる扱いを受けていただけに、最終的にはマンU移籍がまとまるものと考えられていた。

 そんなベルバトフの獲得に、移籍間近となって乗り出したのが、マンUのローカルライバルであるマンチェスター・シティだ。マンC側は3000万ポンド(約59億円)以上の移籍金を提示したとみられており、トッテナム側も実現すれば移籍金額で英国記録を樹立するオファーを受け入れたと報じられている。

 移籍期限最終日の1日中に、マンCのマーク・ヒューズ監督が自ら、ベルバトフと会談の席を設け、移籍を説得するという。チャンピオンズ・リーグ出場など、トップレベルでの戦いを求めて移籍希望を公言していたベルバトフだけに、昨シーズンを9位で終えたマンCへの移籍を快諾するか、その決断に注目が集まる。