オリンピック・リヨンのフランス代表GKグレゴリー・クーペのアトレティコ・マドリー移籍が秒読み段階に入った。アトレティコとリヨンが大筋で合意に達し、3年契約でアトレティコに移籍するとフランスのスポーツ紙“レキップ”のウェブサイト版が報じている。あとは詳細を詰めるだけとなっており、ここ数時間のうちにも契約がまとまり、おそくとも来週には正式に発表されるもよう。

 フランスのユーロ2008敗退決定から2日後の19日、クーペ本人がスペインの首都を訪れ、アトレティコの幹部らと直接交渉を行ったようだ。

 35歳のベテランGKはリヨンで国内リーグ7連覇を経験し、今シーズンは国内カップも獲得。「フランスリーグNo.1のGK」との呼び声も高い。すでにリヨンからの退団の意思を発表していたクーペにはイングランド、アメリカのクラブからオファーを受けていたが、最終的に新たな挑戦の地にスペインを選んだようだ。

 魅力的な攻撃陣を擁するアトレティコのウィークポイントはディフェンスライン。来シーズン、アトレティコはチャンピオンズリーグ予選から出場することもあり、今のところオランダ代表DFヨン・ハイティンガ、チェコ代表DFトマス・ウイファルシを獲得し、ディフェンスラインの補強に力を注いでいる。そして、次はゴールキーパーの補強。ユーロ敗退の失意から心機一転、経験豊富なベテランGKの加入はアトレティコにとっても心強いものになるはずだ。

(スペイン通信)