UEFA杯準々決勝PSV戦を終え、花の都フィレンツェへ帰ってきたフィオレンティーナの選手たちは、空港でサポーターたちの盛大な歓迎を受けた。フィオレンティーナが欧州カップ戦のベスト4に進出したのは11年ぶりのことだ。

 これでフィオレンティーナが戦った試合は今季トータル48試合(セリエA32試合・イタリア杯4試合・UEFA杯12試合)になり、計47試合のローマを押さえてイタリア勢最多の試合数となった。

 ここまで22ゴールを挙げ、注目に値するシーズンを送っているエースFWムトゥは「どんなビッグクラブ相手でも勝てる」と自信にあふれている。
「もう隠す必要はない。クラブ、フィレンツェの街、そして俺個人にとってターゲットはマンチェスター(でのUEFA杯決勝)だ」
 13日には、苦い記憶残るかつての古巣インテルとの試合が控えるが、個人的リベンジは封印する。
「もう遠い過去の話だ。チームのために勝つ。確かなのは俺たちが勝ちたいと心から欲していることさ」

 ムトゥだけではない。モントリーヴォ、パッツィーニなど若いタレントの宝庫であるフィオレンティーナは“イタリアのアーセナル”と例えられるまでになった。UEFA杯との並行戦線は厳しいが、来季CL出場権獲得にむけて、紫の勇者たちはラストスパート態勢に入った。

アドリアン・ムトゥ(Adrian Mutu)


生年月日:1979/01/08
所属   :フィオレンティーナ
国籍   :ルーマニア
ポジション:FW