マンチェスター・シティのスベン・ゴラン・エリクソン監督は、1月の移籍マーケット解禁を前に補強戦略について言及。若手育成路線を打ち出すスウェーデン人監督は、補強リストに名前を挙げていたイングランド代表FWマイケル・オーウェンの獲得を見送る考えを明らかにした。

 先日、800万ポンド(約18億円)の獲得資金でオーウェンの獲得に乗り出したと報じられたマンC。しかし、指揮官のエリクソンとオーナーのタクシン・シナワットは、27歳の年齢を理由にオーウェンの獲得を見送る方針で同意。若手獲得路線に移行した背景には、現在プレミアリーグで首位を走るアーセナルの成功があるとエリクソンは語っている。

「私はアーセン・ベンゲルの方針に賛同しているんだ。彼がアーセナルで実践している方針は、私のポリシーと同じものだ。マンCは今、未来に向けてチームを作り上げている段階だ。チームの若返りこそ、我々の進むべき道なんだ」

 イングランド代表監督時代には、エースとしてオーウェンに全幅の信頼を寄せていたエリクソン。しかし、27歳の年齢に加え、ケガの影響でニューカッスル移籍後わずか20試合のスタメン出場に留まるストライカーの獲得は断念した様子。今後は、獲得候補を25歳のアドリアーノ(インテル)や26歳のピーター・クラウチ(リバプール)などの選手に絞り、攻撃陣の補強を進めるようだ。