【ファンキー通信】プロ野球選手は高卒と大卒、どっちが得なの?

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 先日、早稲田実業高校の斎藤佑樹投手(通称:ハンカチ王子)が大学進学の意向を表明しました。150人の報道陣が詰めかける中、記者会見場で自分の進路を自分の言葉でしっかりと発言した斎藤投手は本当に偉いですね。自分が150人の報道陣を前にしたら極度の緊張のあまり失禁でもしてしまいそうです。

そんな話はさておき、一般論として就職時やその後の人生を考えると高卒より大卒のほうが有利だと言われていますが、プロ野球選手の場合はどうなんでしょう? そもそもプロ野球界は大卒も高卒も関係ない超実力主義の世界。プロ野球選手の平均的な選手生命は10年にも満たないらしいし、体力のある若いうちに選手になったほうが得なんじゃないの? 誰か、教えてくださ〜い。

 「長嶋(茂雄)さんや原(辰徳)さんは大卒、対して王(貞治)さんや松井(秀喜)さんは高卒、落合(博満)さんは大学中退です。一口にプロ野球選手と言ってもキャリアはバラバラで、はっきり言って大卒が良い、高卒が良い、と一概に言えるわけではありません」(某プロ野球評論サイト管理人)

 と、プロ野球界に一般社会の高卒、大卒の理論を持ち込むな、と注意されてしまいました。すみません。しかし自分が高校野球のヒーローで、勉強もできたとしたら進学かプロ野球入りかどっちを選択します?

 「私は斎藤投手と同じく進学を希望するでしょうか。もちろんプロ野球選手の選手生命は短いです。だからこそいつまで選手を続けられるかどうか分かりませんし、ケガや病気で再起不能になったときのために、手に職をつける意味で進学を希望しますかね」(同)

 と、現実的な意見がかえってきました。「でも、いざプロ野球選手の夢が自分の近くにあったら進学なんて見向きもせずにプロ野球入りするかな〜」とも。

 で、結局どうなの?ということで、2006年度のプロ野球選手の年棒トップ20の選手の中で、大卒のプレーヤーと高卒のプレーヤーが何人いるかを調べてみました。結果は、大卒11人、高卒9人。というわけで、高額プレーヤーはわずかに大卒の選手のほうが多いようなので、大卒のほうがお得なのかも。高卒の方が稼ぎそうなのに、意外な結果ですね。

 大卒者を調べると齋藤投手のように学業を目的とした場合もあれば、ドラフトで意中の球団に入団できず、プロ入りを先延ばしにするためという場合も。高卒でプロ入りか、はたまた大卒か。その選択には様々な理由があるようです。

 大学進学を希望した斎藤投手には大学生活を経験して、技術も人格も磨いてプロの世界で活躍してほしいですね。(梅田カズヒコ/verb)

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