住吉公園停留場で発車を待つ阪堺電車(2008年7月、恵 知仁撮影)。

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阪堺電車が来年1月末にダイヤ変更を実施。現在、終電が日本一早い駅が廃止されます。

終電が朝8時台の駅が廃止に

 阪堺電車(大阪市住吉区)は2015年12月25日(金)、来年2016年1月31日(日)に行うダイヤ変更の内容を発表しました。

 上町線の住吉〜住吉公園間(0.2km)は、同日付で廃止。これまで「日本一終電の早い駅」として知られた住吉公園停留場が姿を消します。

 現在、廃止される住吉〜住吉公園間は朝7〜8時台に平日5往復、土休日4往復のみの運転。住吉公園停留場では平日、朝8時24分に発車する天王寺駅前行きが“終電”です。

 上町線の住吉〜住吉公園間は敷設後60年近くが経過。阪堺電車によると老朽化が進み、安全運行の継続には数億円規模の改修が必要であり、同社の経営に大きな影響を及ぼすことから廃止という決断に至ったとのこと。

 なお廃止予定の住吉公園停留場から100m足らずの場所に、同じ阪堺電車の住吉鳥居前停留場が存在しています。

運行本数の増加などで利便性向上も

 ダイヤ変更後の阪堺電車・上町線では、現在、住吉公園停留場に発着している電車をすべて我孫子道停留場への発着に変更。我孫子道停留場に発着する電車の本数は、現在平日が上下各170本、土日祝日が149本ですが、改正後は平日は上下各173本、土日祝日は153本に増やされます。

 阪堺電車は「細井川・安立町・我孫子道をご利用されるお客さまの乗車機会が増加します」としています。

 また、阪堺線の宿院停留場はバリアフリー化に伴って場所が移動。大阪中央環状線の宿院交差点を挟んで、上下の停留場がそれぞれ入れ替わる形になる予定です。