あなたは職場で一緒に働く女性が妊娠したら、素直に喜ぶことができますか?

妊娠や出産をきっかけに、働く女性が職場で嫌がらせを受ける「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)」。昨年10月、広島の理学療法士の女性が起こした裁判により、最高裁は初めて「妊娠や出産を理由とした降格は原則として違法」との判決を示しました。

不当な降格、辞職強要など、マタハラが社会問題として注目を浴びるなか、企業の考え方が見直されています。その一方で、職場で実際に働く一般アラサー女性は、この問題についてどう考えているのでしょうか?

ウートピ世論調査の結果から、リアルな意見をご紹介します。

【アンケート】職場の同僚が前触れもなく妊娠! 素直に喜べる?

※サンプル数:448人(1月15日現在)
※ウートピ世論調査結果より(投票結果はコチラ)

<アンケート結果>
「もちろん」・・・・・60%
「うーん…」・・・・・・40%

「喜べる」と回答した人の意見は?

※回答はわかりやすいよう一部編集しています/すべてのコメントはウートピ世論をチェック

まずは「職場の女性の妊娠を素直に喜べる」と回答した人たちの意見を見てみましょう。

・もちろん!普通に嬉しい
・妊娠なんておめでたい以外なにがあるの?
・前触れのある妊娠ってなんですか?
・妊娠を予告しろと?無理でしょ(笑)
・将来の自分達を支える若者が増えるんですから!しっかり年金納めてくださいね

確かに妊娠を予告することは難しいこと。また、次のような意見も。

・そもそも宣言して妊娠するものではない
・子作りしてることを、周りに知らせる必要性をそもそも感じない

企業側や一緒に働く人たちの立場なら知り得ておきたいことであっても、「私、いま子作りしています」と公言する女性は少ないはず。公言義務があるわけでもないのは事実です。

さらに保育士をしている女性は、

・保育士をしています。子ども欲しいのは当たり前だと思うので、周りでカバーするのが当たり前の雰囲気になっています

育児に関わる職業だからこそ、子供を産む女性の大変さを理解し、互いに助け合うという考え方が根付きやすい環境なのかも知れません。

「喜べない」と回答した人の意見は?

次に、「喜べない派」の女性の意見をご紹介します。

・実際、迷惑でした
・無責任さは否めない
・「喜べる」と回答してる人は労働を知らない
・おめでたい事だけど、妊娠した人の仕事を残りの人で回すことになるから手放しでは喜べない…

もしも同じ部署の女性が妊娠したら、それまでその人が行ってきた業務タスクは周りの人に振りかかります。「無責任」という言葉は非常に重いですが、忙しくて猫の手も借りたい日本企業のOLたちからすれば、綺麗ごとなしの正直な感情なのかもしれません。また企業側も、こういった機会に備えて臨時的に業務をサポートできる体制が整っていないという点にも問題があるかも知れません。

さらに、「前触れのない妊娠=デキ婚」という人たちの意見も。

・人手が足りないのに、でき婚はさすがにえー!?と思いました
・でき婚とか、別に欲しくないって言ってた人が妊娠したらさすがに喜べない。いつでも産休育休をとれるような仕事管理をしておいてもらわないと困る

職場女性のデキ婚には否定的な意見が多いようです。予想外の妊娠であれば、産休・育休のための準備期間も必然的に短くなってしまいます。

女の敵は女?

さらに、4割もの人が「喜べない」と回答したこの結果について、以下のようにコメントしている女性も。

・この事実がいかに働く女性が子供を作りにくいのかを表している
・女の敵は女っていうのがわかる結果

2014年、政府が行ってきた少子化対策も虚しく、日本の出生率は過去最低を記録しています。いまや民間企業だけでなく、職場で働く私たち一人ひとりの“意識改革”が必要な時期に来ているかもしれません。

>>「この忙しいのに、よく妊娠したよね」マタハラの過酷な現状と被害に遭った働く女性の苦悩

(編集部)