イギリスで、4歳と2歳の娘にピアスやペディキュアをさせ、ブランド物のドレスで着飾らせる22歳のシングルマザーが話題となっている。

ペディキュアやピアスで飾り、高価なデザイナーの服を着せている

22歳の母親ソフィーメイ・ディクソンは、2人の娘、4歳のプリンセス・ブリスと2歳のプレシャス・ベルのための美容トリートメントへのお金は惜しまない。娘たちをスプレータンニング(スプレーで日焼けしたように見せる化粧)、ペディキュア、ピアス、ヘアエクステンションなどで美しく飾り、ドルチェ&ガッバーナやラルフローレンなど高価なデザイナーの服を着せている。母親は娘たちを他の女の子たちから目立たせるためにやっているという。厳しく批判されていることもわかっているが、彼女はそれが彼女の意志だと主張している。

子どもの見栄えよくしたいと思うことには何の問題もありません

彼女は、シングルマザーであり、学生であり、無職であるのに、これらを支払うお金の出所については、はっきり答えようとしない。

「もちろん、私だってバカではありません。まずは必需品のためにお金を使い、美容や服のお金は二の次です。私は、お酒も飲まないし、ドラッグやたばこもやりません」

彼女は夫についても詳しく話したがらない。2013年に子どもの父親と結婚する予定だったが、妹プレシャスが生まれて13日で、彼は彼女の元を去ってしまったという。

「私は彼女たちのベストを見てみたいんです。それの何が間違っているんでしょうか。人々が私を批判したいなら、してもかまいませんが、子どもの見栄えよくしたいと思うことには何の問題もありません。子どもの世話をしなければ、悪い母親だと言われ、すれば、悪い母親だと言われる。少なくとも私は、子どもたちが自分の外見に誇りを持つことを教えています」

ネットで賛否両論

「ふたりはバービーの赤ちゃんのようなもの」と語る母親に対して、ネットでは多くの批判が寄せられている。

・プリンセス(姫)、プレシャス(貴重)という名前がひどい
・子どもが子どもを産むとこういうことになるのだ
・スプレータンニングのようなケミカルなものが子どもの身体にどれだけの悪影響があるか、わかっているのだろうか
・子どもは成長してすぐ着られなくなるので、高価な服を買うのはお金の無駄
・着せ替え人形で遊ぶには年を取り過ぎじゃない?
・自分がこの子たちの父親だったら子どもを連れて別れるだろう
・いつか彼女たちが、外見がすべてではないってことに気づいて欲しい

一方で、彼女に理解を示す意見も少なからずある。

・彼女の子どもなんだから好きにすればいい
・母親自身が綺麗なんだからモデルになればいいのに
・彼女は全面的に正しい。何がいけないの?
・人の家にとやかく言わずに、自分の家族のことにもっと目を向けるべき

日本でも、子ども向けの高級ブランド服の人気は高い。また人気アニメ・ゲーム『アイカツ!』の関連商品など、3歳から小学校低学年を対象としたキッズコスメも好調だ。綺麗を目指す心は誰にも批判されるべきものではないが、親であれば、子どもの幸せを一番に考えるのが自然な姿ではないだろうか。

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(リプトン和子)