“高級ポテトチップス”の魅力とは? ファン急増中「グランカルビー」を食べてみた
今、大阪・梅田の地下には長蛇の行列が出来ている!
阪急うめだ本店前には、朝の開店前から行列が出来ていると話題になっています。
その行列の目的は、「GRAND Calbee(グランカルビー)」。
実は、この商品はポテトチップスで有名なカルビーの商品で、阪急うめだ本店とのコラボ企画。この大阪の阪急うめだ本店でしか買えないお菓子が話題を呼んでいます。
もちろん通信販売もしていないし、手に入れたいならとにかく並ぶという入手困難な状態!その状況が話題を呼び、開店前から並んででも買いたいという長蛇の列ができています。
そもそもこの「グランカルビーて何?」という疑問ですが、これは「新感覚ポテトクリスプ」。行列に並んでいた大阪のおばちゃんは「高級なポテトチップスやでぇ〜!」と大きな声で言っておりましたが、確かにそのとおりです。
ただ、チップスとは違うと感じるのは、その一枚一枚の厚さです。契約農家さんが作ったじゃがいもの素材を大切にしながら特別製法でうまみをとじ込め、味だけでなく特別な食感を味わうためにポテトチップスと比べて3倍ほどの厚みがあるというから驚きです。
また味にもこだわった6種類。「プレーン」といわれる「しお」と「濃厚バター」、「ミール」といわれる「トマト」と「チーズ」、「デザート」といわれる「焦がしミルク」と「いちご」。
どれでも、15グラムの袋が4つ入った、60グラム540円(税込)の商品。
値段を見ても、これをポテトチップスと言っていいのかというほどの高級感です。
そこで今回、このグランカルビーを手に入れようと、阪急うめだ本店さんに並んでみました!
開店がAM10:00というのに、AM8:50に到着した時点ですでに約50人程の人が並んでいました。
この行列に並んで買えるのは、1つの種類が5個まで。つまり最大で30個まで買えるのですが、それでも売れ切れてしまうのも珍しくないという人気。
そして更に驚くのは、AM9:00頃に並んだ時点で、約50番目の私で店内に入れるのがAM11:00頃、購入できるのがAM11:30頃という事。この時点で、2時間半並ぶのは決定で、最終的に開店時には300人程の行列になっていました。
どうしてこのグランカルビーをそこまでして手に入れたいのか。
理由を聞いてみると、「孫に買ってきてほしいと言われた。」「お世話になっている人へのプレゼントとして。」「近所の人や親戚に配りたい。」「テレビでやってて、食べて自慢したい。」と様々。つまり、話題になっている商品を買って、周囲に感謝されたい、喜ばせたい、自慢したいという欲求がこの行列を作っているようです。つまり、このグランカルビーの味を知らずに並んでいる人が多いという事実がわかりました。
では、実際に味はどうなのか?今回は1種類ずつ購入し、実際に食べてみました。
いつも最初に売り切れてしまうのが「焦がしミルク」か「いちご」だそうで、並んでも買えない人も多いという人気商品。まずはそんな珍しい味のものからチャレンジ。
買いに来ている人は殆どが、買い物かごいっぱいにグランカルビーを入れ、それでも入らず買い物かごを2つ持っている人の姿が目立ちました。この姿が更に話題を呼ぶのでしょう。甘いチョコがコーティングされていて、いちごと焦がしミルクというチョコの中でも甘いものが使われているので、ここまで来るとポテトチップス感がありません。確かに美味しいし、頂いたら嬉しいけど、夜中とかに急に食べたくなるくらいヤミツキになりそうだけど、ポテトチップス感が感じられない。カルビーファンとしては、少し残念。
次に、「ミール」といわれる「トマト」と「チーズ」を食べてみました。チーズとトマトの濃厚な味が、ポテトの旨みに絡み、これはいける!ただ、お菓子というよりはお酒のおつまみ、お酒もビールとかチューハイではなく、ワインやウイスキーと一緒にちょっとずつ楽しみたい一品。袋をパーティー開けして楽しむポテトチップスのイメージとは程遠い感じがします。
最後に、「プレーン」といわれる「しお」と「濃厚バター」。この2つの味が美味しくないわけがない。だから最後にとっておいたのです。とにかくバターのコクと岩塩を使用しているというだけあって塩の風味も最高。この分厚いポテトの口の中で広がる風味ともマッチしています。しかし、ポテトチップスを勢いで食べたい派の私には、少量しか入っていない状況に少し不完全燃焼気味。
しかし、きっとそれでいいのだという事です。これはきっと、こういう従来のポテトチップスの概念を壊すつもりで開発されたであろう商品なのだから。ポテトチップスに変わりはないけど、美味しくて新しい。食べた私がそう思えたなら、開発者の思うツボなのかもしれませんね。
阪急うめだ本店では、以前オープンの際にも同じように高級なお菓子を買おうと行列ができました。現在も人気ですが、当時ほどの行列に並ばなくても買えるようになっています。グランカルビーもそうなる時が来るのか、そしてまだ食べていない人はその時まで買わずに待てるのか?
今だからこそ食べる価値も感じるような、大阪のおばちゃんの言葉どおり「高級なポテトチップス」でした。