そっくりでも偽物! 「ケイト・スペード」や「マーク・ジェイコブズ」まで……狙われる女子ブランド
ネットショッピングの模造品トラブルが急増しています。消費者庁越境消費者センター(以降CCJ)には、毎月200件程度の相談が寄せられているそうです。特に『ケイト・スペード』や『サマンサ・タバサ』、『マーク・ジェイコブズ』といった女子に人気のブランドは、この1年間で相談件数が5〜10倍に増えたとか。CCJ事務局・主任研究員の矢井知章さんは「違法なウェブページは、サイト名称にブランド名が入っていたり、本物と同じロゴが使用されている場合もあるので注意が必要です」と教えてくれました。
商品交換や返金のために販売業者に問い合わせても、ほとんどのケースで連絡が取れなくなってしまうといいます。実際、CCJにきた相談の97%は解決できていません。泣き寝入りしないためには、最初から違法なショッピングサイトを避けることが重要です。
「悪質サイトによくある特徴は、正規価格に比べると極端に安いこと。また、連絡手段をメールしか用意していないことも多いようです。運営者の氏名や住所がないときは、利用しないほうが無難でしょう。住所が架空の場合もあるので、Webの地図サービスで検索するのも手です」
チェックすべきポイントは、他にもあります。まず、日本語の表現が不自然なこと。模倣品を扱うサイトには「送料無料! 三日か五日届けます!」のように、機械翻訳風の日本語表記がよく見受けられます。また、支払い方法にクレジットカードがない場合も用心するべき。クレジットならば、カード会社に取消の申し立てができますが、振込だと相手が応じない限り、返金はまず不可能なのです。
模造品の数は、日を追うごとに拡大中。正しい知識を身につけて、トラブルを未然に防ぎましょう。
取材協力先
消費者庁越境消費者センター http://www.cb-ccj.caa.go.jp/
消費者庁 http://www.caa.go.jp/adjustments/index_1.html#m03
(石井瑞穂 アバンギャルド)