カタルシスにアジェンダ、よく分からないで使っている横文字言葉は?「アイロニー」「エビデンス」
横文字が横行している現代、実は意味をちゃんと知らないのに使ってしまっている言葉もあったりしますよね。特に横文字の専門用語など多いのではないでしょうか? 今回は、そうした言葉の意味がよく分からないで使っている横文字言葉は何か聞いてみました。
■いくつ意味を知っている?よく聞く横文字言葉たち
まず、読者439人に「よく分からないで使っている横文字言葉」があるかどうか聞いたところ、45人が「ある」と回答しました。この45人に、その横文字言葉は何か聞いてみました。また、その言葉の意味も紹介します。
●イニシアチブ
イニシアチブは3人が回答。広辞苑によると、イニシアチブは「率先して行動し、物事をある方向へ導く力物事を率先してすること、主導権」といった意味です。よく聞く「イニシアチブを取る」というのは「主導権を取る」ということですね。
●カタルシス
カタルシスもよく聞く言葉ですが、意外と意味を知らずに使っている人がいるようです。広辞苑によると、「浄化」や「排泄」という意味。一般的な理解では「心の中のしこりを浄化するという意味」だそうです。簡単にいうと、「心がすっとすること」といった感じでしょうか?
●アイデンティティー
社会科の授業などでも聞いたり学んだりしたこともあるでしょう。広辞苑には「人格における存在証明または同一性」「ある人や組織が持っている他者から区別される独自の性質や特徴」とあります。会社や企業などの会話で使うとなると後者の意味になりますね。
●ソリューション
IT関連のことでよく聞くことのある言葉です。広辞苑によると「問題などの解決。解法・解。」との意味のようです。「○○のソリューション」というのは、「○○の解決法」という感じですね。
●オルタナティブ
「オルタナティブ」は、「代案、代替物」「既存のものに対するもう一つのもの」「産業社会に対する人間と自然との共生型の社会を目指す思想・運動」という意味が広辞苑に記載されています。よく耳にする「オルタナティブロック」は、回帰などの意味合いで、投資用語の「オルタナティブ投資」は、そのまま「代替投資」といった意味ですね。
複数回答が寄せられたのはこの5つでした。確かに意味を知らない人が多そうな言葉ばかりですね。次はそれ以外の単独回答のものを紹介します。
●アイロニー
アイロニーは「皮肉」「当てこすり」という意味です。使う場面はなかなかなさそうです。
●アジェンダ
会社の会議などで耳にする可能性のある「アジェンダ」。意味は会議における「課題」や「議題」、「行動計画」という意味です。
●エビデンス
IT系や医療系でよく使われる言葉です。意味は「証拠」や「根拠」ということです。「エビデンスが分からない」というのは「根拠が不明」ということですね。
●コンセンサス
「場のコンセンサスを取る」なんて使い方をする人がいますが、このコンセンサスとは「場の総意」「意見の一致」といった意味です。
●シュプレヒコール
デモなどが話題に上がるとよく聞く言葉ですが、これは「集会などで参加者がスローガンを唱和すること」という意味です。「○○反対〜!」と叫んでいるのがまさにそれです。もう一つ、せりふを唱和しながら進行する演劇という意味もあったりします。
●レジュメ
「レジュメを読んでください」といった使い方をしますが、これは「摘要」「要約」といった意味です。「簡単にまとめた資料」といった感じでしょう。
●ロハス
ロハスは「Lifestyles of Health and Sustainability」という英語の略語です。健康と接続可能性を考えた生活様式という意味の造語なのです。
読者の回答した横文字言葉とその意味を紹介しましたが、皆さんいくつちゃんと意味を知っていましたか? イニシアチブやアイデンティティーなどは知っている人が多いかもしれませんが、エビデンスやアイロニーはちょっと分からない人も多いでしょうね。
皆さんは、こうした意味を分からずに使っている横文字言葉、どんなのがありますか?
※マイナビウーマン調べ。(2014年3月にWebアンケート。有効回答数439件。20歳〜76歳の社会人男女)
(貫井康徳@dcp)