カルビー、東ハト、ブルボン…この社名の由来知ってた? 【お菓子企業編】
世の中には、星の数ほどの企業やブランドが存在し、その社名やブランド名の由来を知ると、新しい発見があったりして、なかなか楽しいものです。
これまでウレぴあ総研では、IT企業(記事『Google、Yahoo!、GREE、au…この社名の由来、知ってた? 【IT企業&携帯電話会社編】』[ http://ure.pia.co.jp/articles/-/14116 ] )、ファッション業界(記事『ユニクロ、BEAMS、しまむら…この会社の社名やブランド名の由来知ってた? 【ファッション・アパレル日本企業編】』 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/16543 ] )など、社名の由来をご紹介してきましたが、今回は、誰もが子どもの頃からお世話になっている、「お菓子業界の会社」の社名の由来を調べてみました。
それでは、ご紹介します!
■カルビー
ポテトチップやかっぱえびせんなどでおなじみのカルビーの社名の由来は、公式サイトにも「よくいただく質問」として、公開されていました。
この社名は、「カルシウムの「カル」と、ビタミンB1 の「ビー」を組み合わせた造語です。
カルシウムはミネラルの中でも代表的な栄養素、ビタミンB1 はビタミンB群のなかでも中心的な栄養素です。1955年、みなさまの健康に役にたつ製品づくりをめざして名づけました。」とのことだそうですよ。カルシウムとビタミンからきているんですね。
■江崎グリコ
ポッキーやプリッツ、アイスクリームのパピコやジャイアントコーンなどでおなじみの江崎グリコ。こちらも、グリコの公式ページ「なぜ?なに?コーナー」で公開されていました。
その社名の由来とは、「栄養素グリコーゲンを食べやすく、おいしくしたのがグリコ。グリコの名前はグリコーゲンからきています。当初キャラメルが一般的に知られていることから、グリコキャラメルの案もでましたが、全く新しい栄養菓子を創りたい、との願いを込めて「グリコ」にしました。」
とのことで、こちらもカルビーのように、栄養のあるお菓子を、という思いが込められているんですね。
■湖池屋
ポテトチップ、ドンタコス、カラムーチョ、ポリンキーなどのスナック系菓子の湖池屋。
こちらの由来も同社のよくある質問から、「創業者小池和夫氏の出身地の長野県の近くに大きな湖がありました。会社を設立するにあたり、その大きな湖のように会社を大きく成長させたいとの願いを込めて小池の「小」の字を「湖」に変えて湖池屋としました」というわけで、創業者の名前を少し変えたということです。
■森永製菓
チョコボール、小枝、パックンチョ、おっとっと、ハイチュウなど、幅広いジャンルのお菓子を摂りあt買う森永製菓。こちらの由来は、公式サイトのよくあるご質問から。
「1899年、森永太一郎が赤坂田町で森永商店を立ち上げました。これが現在の森永製菓株式会社の起こりです。」とのことで、こちらは、創業者の名前が、そのまま社名になったタイプ。
■明治
ミルクチョコレート、きのこの山、たけのこの里、チェルシー、キシリッシュなどでおなじみの明治。
こちらは、1916年(大正5年)10月9日「東京菓子」として設立され、翌年、「大正製菓」と合併し、「大正製菓」の親会社であった「明治製糖」(現「大日本明治製糖」)の子会社となったのだそう。その後、「明治グループ」とのつながりを明確にするため、1924年(大正13年)に「明治製菓」に名称変更、2011年には、「株式会社明治」に名称変更。
ということで、明治は、最初から「明治」という名前だったわけではなく、合併などを経て、今の名前に落ち着いたんですね。
■おやつカンパニー
ベビースターラーメンといえば、おやつカンパニー。
元々は、松田食品株式会社から、1993年(平成5年)に、社名を変更。コーポレート・スローガンは「たっぷり、たのしい。」ということで、子どものために遊びゴコロ溢れるたのしい「おやつ」を提供し、オリジナリティあふれるおやつ文化の創造に努めていきたいとの思いを込めたのだそうです。
■東ハト
キャラメルコーン、ハーベスト、オールレーズンなどでおなじみの東ハト。
社名の由来はというと、創業時の社名は「東京製菓」だったそうですが、同名の企業が多数存在したため、初代社長が好きだったハトを社名に入れ、「鳩印東京製菓」としましたが、社名が長く、電報での発注の際に料金が余計にかかるため、問屋の人たちが「ハトトウ」・「トウハト」の略称を使用して注文するようになったのだとか。
その後、「トウハト」の響きがよいということで、社名にも採用したのだとか。
■カバヤ食品
ジューC、さくさくぱんだやパーティー用の袋菓子、おもちゃ付のお菓子などを販売するカバヤ食品の由来も公式サイトから。
「戦前から戦後にかけて、菓子メーカーの間で、子どもに強くアピールする為に、「らくだ」・「うさぎ」・「蜂」等をマークに使用することが流行っていました。その流れを受けて、第2次世界大戦後の昭和21年、「子どもたちに夢を…」の願いを込めて、カバを社章、社名にしました。
カバには、「おとなしく、平和を愛する」というイメージがあり、平和な社会を建設するという国民の気持ちにもピッタリ一致。甘いものが不足していた当時、戦前から製造していた水飴を使ってお菓子を作ろうと考え、カバをマークとしたカバヤ食品株式会社を設立しました。」とのこと。
子ども向けに動物キャラが採用されることは多いですが、カバはちょっと珍しかったかもしれませんね。
■ブルボン
ルマンド、ホワイトロリータ、エリーゼ、アルフォートなどのビスケットやクッキー、プチシリーズなどが有名のブルボン。
1924年に創業者である吉田吉造氏が設立した北日本製菓商会が始まり。1961年頃から「ブルボン」ブランドの仕様が開始。1989年には、ブランド名と社名を統一し会社名を「株式会社ブルボン」に変更しています。
「ブルボン」のブランドとしては、「洋風菓子らしい高級感のある商標を」と以前の社長の吉田高章氏が考案したものですが、「フランスのブルボン王朝をイメージした」「インスタントコーヒーを製造した際、生豆のブルボン種に因んで”ブルボンコーヒー”と命名して以来、他の製品にもこの名前が使われるようになった」などの複数の説がありますが、詳しくはわかっていないそうです。
■ロッテ
コアラのマーチ、パイの実、チョコパイ、ガム類などでおなじみのロッテ。
その社名はドイツの文豪ゲーテの『若きウェルテルの悩み』のヒロイン「シャルロッテ」に由来するそうで、世界中の多くの人の胸に深く残る永遠の恋人”シャルロッテ”をイメージしたキャッチフレーズが「お口の恋人」ということなんだそうです
■UHA味覚糖
ぷっちょ、シゲキックス、のど飴などを製造、販売するUHA味覚糖。
その社名の由来は、お菓子の楽しさやときめきを「遊波(遊食と波からの造語)」に乗せて広げたいという願いを表す「UHA」と商品名「七色の飴・味覚糖」を組み合わせて社名にしたそうです。
UHAについては、「ユニーク・ヒューマン・アドベンチャー」の略称とも言われています。
■リスカ
うまい棒、コーンポタージュ、しっとりチョコなどで有名なのが、リスカ。
創業者は、武藤則夫氏で、元々の社名は、株式会社立正堂スナック菓子。1989年に「リスカ」に社名を変更しますが、これは、立正堂スナック菓子の頭字語なのだそうです。
創業者の弟の武藤尚文氏は、菓道という会社の社長さんで、駄菓子界で人気の「酢だこさん太郎」「蒲焼さん太郎」「カルビ太郎」「キャベツ太郎」「餅太郎」「どんどん焼」「BIGかつソース味」などのヒット商品を生み出しています。お菓子一家ですね!
お菓子会社の社名の由来には、願いが込められているものや、などがありました。いずれにしても、多くの会社の公式サイトの質問コーナーなどに、その由来が公開されていたので、もしかしたら、その由来について、多く、質問されているのかもしれませんね。
会社によっては、商品名の由来などに触れているところもありましたので、気になる方は、是非、のぞいてみては。
古くから続き、子どもから大人まで、楽しく、癒しの時間を与えてくれるお菓子業界。これからも、おいしいお菓子をよろしくお願いします!
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