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水玉と網目模様で構成されたその世界はまるで宇宙だ。直島の桟橋で異様な存在感を放つ「南瓜」など、草間彌生の作品はどれもポップであると同時に、観る者に強烈な印象を与える。8月6日から11月27日にかけて、原宿のワタリウム美術館にて、主に60年代の草間のアートに着目した展覧会「草間彌生 ボディ・フェスティバル in '60s 展」が開催される。

(写真上)フォトコラージュ ソフトスカルプチュア「集積No2」(1962年制作)に横たわる草間。1966年 photo by Hal Reiff ©YAYOI KUSAMA

1957年に日本を離れ、ニューヨークに活動の拠点を構えた草間。73年に帰国するまでの16年間、ニューヨークだけでなくイタリア、ドイツ、オランダと精力的に作品を発表し、現在の多様な作品スタイルを生み出した。草間の作品とその姿勢は、多くのポップアーティスト、ミニマルアーティスト、パフォーミングアーティストたちの活動と呼応し、彼らに大きな影響を与えた。こうした初期の活動は、海外の美術館によって高く評価され、2011年から2012年にかけて、ソフィア王妃芸術センター(マドリッド)を皮切りに、ポンピドゥーセンター(パリ)、テートモダン(ロンドン)、ホイットニー美術館(ニューヨーク)での欧米巡回展の重要なセクションとして展示されている。



(写真左より)ニューヨークにてマンハッタンを背景に、自作品と一緒の草間彌生 1961年、パフォーマンス「水玉による自己消滅」 1968年 photo by Hjavascript:void(0)al Reiff ©YAYOI KUSAMA

今回のワタリウム美術館での展覧会では、なかでも貴重な映像作品を国内で初めて無修正オリジナルバージョンで上映する。その他、多くのドキュメントや草間自身によって語られたテキスト、立体作品、インスタレーションなども展示される予定だ。未だかつて観たことのない草間彌生の世界に足を踏み入れてみては。


■草間彌生 ボディ・フェスティバル in '60s 展
期間:8月6日(土)〜11月27日(日)
会場:ワタリウム美術館
東京都渋谷区神宮前3-7-6 Tel:03-3402-3001
休館日:月曜日(但し、9月19日、10月10日は開館)
開館時間:11:00〜19:00(毎週水曜日は21時まで延長)
入館料:大人 1000円 / 学生 [ 25歳以下 ] 800円
ペア券:大人 2人 1600円 / 学生 2人 1200円
会期中何度でも入場できるパスポート制チケット
会場:ワタリウム美術館
東京都渋谷区神宮前3-7-6 Tel:03-3402-3001


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