この漫画は書籍『合格にとらわれた私 母親たちの中学受験』(著:とーやあきこ)の内容から一部を掲載しています(全15話)。

■これまでのあらすじ
6年生にして初めてクラスが上がったまりんと、上のクラス上がれずに暗い表情を見せた綾佳。明暗を分けた2人でしたが、「悔しいから頑張る」と綾佳が前向きな姿を見せたことで、まりんはその姿に感動して「かっこいい!」とはしゃぎます。そんな娘の姿を見てかなえは、受験が終わったときに、まりんと綾佳にはずっと笑顔でいてほしいと願うのでした。ある日、スーパーで真澄と出会ったかなえは、彼女のどこか元気のない様子が心配になります。中学受験のサポートで疲れているのではと思い、真澄に気分転換をさせてあげたいと考えるのでした。








「ママが一緒に勉強してくれるから、勉強するのが楽しい」と娘がよく言っていると、塾の先生から聞いたかなえは、少し驚きました。

正直なところ、勉強を教えてあげることができるわけでもなく、娘と同じレベルで頑張るのが精いっぱいで、いつも娘には申し訳ないという気持ちを抱いていたからです。

しかし、先生から「子どもが前向きに取り組める環境を作ることも立派なサポートです」と褒められ、心が温かくなりました。

さらに驚いたことに、先生からは、届かないと思っていた難関校への挑戦を勧められたのです。

今後娘が大きく伸びる可能性は十分にあると言われ、かなえは娘のことを誇りに思うのでした。


『合格にとらわれた私 母親たちの中学受験』
著:とーやあきこ(KADOKAWA) 
「合格にとらわれた私 母親たちの中学受験」はこちら

母・真澄は、娘が小学3年生の2月に差し掛かる頃、中学受験塾に通わせることを決意しました。中学受験で挫折した経験を持つ真澄ですが、頑張り屋の娘なら自分とは違い、必ず乗り越えられると信じていたのです。しかし、娘は6年生になっても成績はなかなか伸びず…。焦る気持ちが募る真澄は、次第に「合格」という結果にとらわれ、娘を追い込んでいくのでした。


(ウーマンエキサイト編集部)