ビジネス統計学の専門家が語る「多様性社会の議論のお作法」

ビジネス統計学の専門家のサトマイ氏が、自身のYouTubeチャンネルを更新し、「多様性社会における議論のお作法」について語った。動画のタイトルは「【議論の仕方】多様性を大事にしても議論はうまくいかないので、同質性を大事にしましょうということについて解説します」。動画の中でサトマイ氏は、多様性のある世界が過大評価されている可能性について話した。

サトマイ氏は、「多様性のある世界っていうのが、課題評価されてるんじゃないかなというふうにちょっと思ってます」と述べ、「いろんな人がいて、いろんな意見があった方がいいというのは理にかなってはいるんですが、議論が収束しない面が多い」と指摘した。その上で、「多様性よりも同質性」に注目することの重要性を強調した。「多様な人がいるからディスカッションがうまくいくわけではなく、どういう問題を解決したいのかというビジョンや目的意識が共有されていなければ議論は無意味だ」と述べた。

また、「IBMが開発したディベートAIと人間のディベート対決」を例に挙げ、人間がAIに勝利した要因を分析。「人間はAIに共通する見解を指摘し、合意点を見つける姿勢で議論を進めることで、観客の意見を変えた」と説明した。このように、議論のスタンスとして共通点を見つけることが重要であると提案した。

さらに、議論における読解力の重要性についても触れ、「読解力の9割は分解である」とし、「話者、主語、述語の3つに分解して聞くことが重要だ」と指摘した。「主語について共通認識が取れていないと議論はしっちゃかめちゃかになります」と強調し、読解力を高めるための具体的な方法について解説した。

動画の最後には視聴者からのコメントを紹介し、サトマイ氏は「このチャンネルでは、確率統計を使った教育エンタメを提供しています。高評価とチャンネル登録よろしくお願いします」と締めくくった。