スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス前会長(2023年9月15日撮影)。(c)Thomas COEX / AFP

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【AFP=時事】スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)前会長が、同国女子代表のMFヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)に無理やりキスをした問題で、検察がルビアレス氏に対し禁錮2年6月を求刑していることが、27日に分かった。

 AFPは検察が全国管区裁判所(National Court)に提出した資料を確認した。それによれば、検察側はルビアレス氏に最低5万ユーロ(約818万円)の賠償金支払いも求めている。

 ルビアレス氏は、スペインが優勝した昨年8月の女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)の表彰式でエルモソの頭を両手で押さえ、唇に無理やりキスをした。この件は世界中で怒りを呼び、国際サッカー連盟(FIFA)は同氏に資格停止処分を科した。

 ルビアレス氏はキスは「同意の上」だったと主張していたが、エルモソは否定していた。

 ルビアレス氏は、キスを強要した性的暴行の罪と、その後にキスが同意の上だったと「公に証言」するようエルモソに圧力をかけた脅迫の罪に問われており、検察側はそれぞれの罪に対し禁錮1年と禁錮1年6月を求めている。

【翻訳編集】AFPBB News

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