CAがキャリーバッグに忍ばせる、機内で睡眠の質を高める”あのアイテム”とは?
女性であれば、誰もが一度は憧れる職業・CA。
彼女たちの勤務地は常に変化し、国際線のCAともなれば、そのフィールドは数十ヶ国にも及ぶ。
今回は、外資系航空会社でCAとして勤務する、松岡やいさんが登場。
世界中を飛び回る彼女が、フライト時に機内に持ち込んでいる定番のアイテムについて教えてくれた!
▶前回:水着を入れたのに、極寒の地へのフライト決定…。海外を行き来するCAの荷造り秘話
オセアニアの航空会社でCAをしている、松岡やいです。
さて、今回は「CA定番の持ち物」について、お話しいたします。
皆さんは海外旅行で飛行機に乗るとき、パスポート以外に何を持っていきますか?
実はCAが機内に持ち込んでいるものの中には、皆さんが想像しないような珍しいアイテムもあるんです。
乾燥している機内で重宝するのは…
フライトで一緒になるクルーは毎回違いますので、沢山の人たちと仕事をしてきました。
その中で、ほぼ全クルーが携帯していたアイテムが、ハンドクリームです。
食事の提供や化粧室の掃除などで、何度も手を洗いますし、機内は乾燥しているので、ハンドクリームは欠かせません。
今まで色々なハンドクリームを試してきましたが、現在は、ECOYAの『フレグランスハンドクリーム・グアバ&ライチシャーベット』を愛用しています。
保湿はもちろん、塗った後はいつも「このいい香りは何?」と聞かれるくらい、香りがとても良く、万人受けもいいです。
ちなみに、このブランドの『マディソンキャンドル・フレンチペアー』もとってもいい香りなので、自宅でリラックスしたいときに使用しています。
クルーが自宅からお弁当を持参する理由
機内では、お客様の機内食やアルコール以外の飲み物は、自由に飲食できるのですが、自宅からサラダやお弁当を持ってくるクルーもいます。
CAになりたての頃は、渡航先によって機内食の内容が変わるので、それを食べることが多いです。
しかし、毎回機内食だと飽きてきますし、野菜不足にもなるので、徐々にお弁当を持参するようになります。
フライト当日は朝早いことが多いので、私は前日にお弁当を準備しています。
とはいっても、おにぎりや野菜を切った野菜スティック、バナナなど簡単なものを持っていくことが多く、時間がないときは、アボカド、プチトマト、ブルーベリーなどすぐに食べれるものが便利です。
「前日の夕食の残り物持ってきた」というクルーもよく見かけます。
CAの仕事は、華やかに見えるかもしれませんが、かなり体力が必要なのと、渡航先では常に外食なので、健康のためにも野菜や果物など栄養のあるものを摂りたいと思うのです。
ただ、気を付けなくてはいけないのが、国によって持ち込めるものが違うという点。
うっかり所持していることを忘れてしまい、罰金を取られた…なんてことにもなりかねますので、必ず機内で全て食べるようにしています。
仮眠の質を左右するアイテムとは?
驚かれると思いますが、なんと湯たんぽもクルーの定番アイテムなんです!
機内は寒く、「クルーレスト」と呼ばれる仮眠場所も同じく寒いので、特に寒がりのクルーは自宅から湯たんぽを持参して、休憩の仮眠時に使用します。
フライト時間によって休憩時間の長さは異なるのですが、この休憩で寝れるか否かが仕事の疲れ具合に影響するので、とても大切なアイテムのひとつです。
また、クルーレストで使用する枕は機内にあるのですが、自分の枕の方が寝やすいという理由で枕を持参するクルーもいます。
渡航先でも、ホテルで充分休む時間があっても時差のせいで寝れなかったりするので、CAにとって機内やホテルの休憩時間でちゃんと寝られるということはとても重要なのです。
◆
空港では、CAが制服を着てキャリーバックを引いている姿をよく見かけると思いますが、そのバッグの中に湯たんぽや枕が入ってるなんて、思いもしませんよね?
不規則な時間に仕事をするCAになったからこそ、睡眠や健康の大切さを実感しているのです。
以上、CAの定番の持ち物ついてでした!
<松岡やいさんのプロフィール>
東京ディズニーランドや著名アーティストのツアーなどで、プロのダンサーとして活動した後、40歳でキャビンアテンダントに転職。
オセアニアの航空会社で勤務し、CA歴は8年。
Instagram:@yaimatsuoka
YouTube:アラフィフCAの健康美チャンネル
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