主人公・マヨが小学生の時に転校して行ったヒトミ。
幼少期に家庭環境が悪かった彼女は、転校先の学校でもうまく行かず、義理の父とも折り合いが悪く、元々持っていた依存的で破滅的な性格をより不安定にさせていた。
そんなヒトミはマヨが16歳になった頃、引っ越し先の高校を辞めてマヨの地元に帰ってきた。
「マヨ、私たち親友だよね……?」
地元に知り合いがいないヒトミにも、「新しく友達ができれば」と思い友達を紹介することにした。
しかしこれが、マヨの高校生活をかき乱す事件の始まりだった……。

奪う女 22話

饒舌なヒトミさんの話には、ことあるごとに「先輩」の話が出てきます。
地元の元カレに強い未練があると察知したマヨさん。
「先輩とは何で別れたの?」
単刀直入に聞くと、こんな答えが返ってきました。
「先輩…今…塀の中だし」

ヒトミさんからは先輩とのエピソードや罪状の話、マヨさんからはメル友など近況の話で盛り上がった2人。
最後にトイレで席を立った時、マヨさんはある致命的なミスを犯します。
……携帯電話を席に忘れてきたのです。
たくみさんからのメールに顔がほころぶマヨさんを、ヒトミさんはじっと見つめていました。
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(ねぎまよ)