「まさかそんなトコロが見られているの？」エミレーツ航空とカタール航空の面接攻略法2選
女性であれば、誰もが一度は憧れる職業・CA。
その人気は今なお続き、恋愛市場では男性からも一目置かれる存在だ。
しかし華やかなイメージが先行するせいか、彼女たちのリアルな恋愛事情はベールに包まれているのも事実――。
そこで東カレでは、CAの恋愛観やプライベートの過ごし方など、あまり知ることのできなかった彼女たちの私生活にフォーカス！
さぁ、一緒に“CAのリアル”を紐解いていこう。
「入社できるのは一握り」といわれる中東エアライン２社に合格した彼女が、外資系エアラインの就活において注意すべきことを教えてくれた！
▶前回：「会社の手当で、最高グレードのホテルに泊まることもあります」CAの知られざるお給料システムとは
現在、私はエミレーツ航空という中東のエアラインで、ドバイを拠点としながら客室乗務員として勤務しています。
エミレーツ、カタール、エティハドをはじめとする中東のエアラインは、就航地が豊富なことで知られており、フライト1便に対して10カ国以上のクルーが乗務したり、会話は全て英語で行われるなど、とても多国籍な環境です。
そんな環境に魅力を感じ、中東系エアラインを目指す方は多いかと思います。
しかし、世界各国から多数の応募があるのに対して、採用される人数はほんの一握り。
エミレーツ航空の場合、採用人数は応募者の1〜3%と、とても狭き門なのです。
では、どうしたらその数%に入れるのか？
入社試験を突破する秘訣を、「私が面接で意識したこと」と「日系エアラインにはない評価基準」の2つのポイントからご紹介していきます。
ですがその前に、まずは私の仕事遍歴についてお話ししたいと思います。
新卒でCAになり退職。しかし…
私が海外に興味を持ち始めたのは、大学生の頃。
春休みを利用して、約3週間トルコでボランディアをしたことがきっかけで、海外の楽しさに気付きました。
その後は大学を休学して、様々な国で海外ボランティアをしたり、Walt Disney Worldで半年間インターンも経験しました。
海外で暮らすことや働くことに楽しさを覚え、大学卒業後は、第一志望だったカタール航空に新卒で入社。現在の夫にもこの会社で出会いました。
しかし、コロナウイルスの世界的流行を機に退職し、フリーランスとしての活動を開始。
同じ時期に結婚もしたため、日本に拠点を移そうかと考えましたが、「もっと海外を見たい！」という思いがあったため、エミレーツ航空に就職して再びCAとして勤務することになりました。
現在は夫の協力もあり、単身でドバイに暮らしながら、CAとフリーランス事業を両立する生活を送っています。
１、面接で気をつけるべきポイント
では、外資系エアラインの就活についてお話します。
私が面接で一番気をつけたこと、それは「立ち振る舞い」です。
外資系の航空会社では、最終面接に進むまで、自分のことや志望動機などは聞かれないことが多いです。
では、それまでは何を基準に評価しているのかというと、チームワークや立ち振る舞いではないかと考えています。
ミールサービスなどで、私たちが1人のお客様にかけられる時間は、30秒〜1分。
その短時間で良い印象を持って頂くためには、「話す内容」ではなく「話し方」が重要なのです。
そのため面接の際は、「この人に接客されたい」「この人だったら一緒に働きたい」と思われる立ち振る舞いを見せるようにしていました。
ちなみに中東系は、日系のような丁寧なサービスよりも、お客様との距離が近いフレンドリーなサービスが多いように感じます。
そのため、立ち振る舞いと言っても、5つ星ホテルのホテリエのような高級感のある立ち振る舞いだけでなく、ディズニーのキャストのようなフレンドリーな雰囲気を出すことも、面接では意識しました。
２、日系とは異なる評価基準
業務内容は同じとはいえ、外資系と日系のエアラインでは求める人材や基準は大きく異なります。今回は中東系エアラインの採用基準で、日系とは異なる基準をご紹介します。
�／板�
例えば、エミレーツでは大きな機材を使用するため身長は160cm以上、アームリーチが212cm以上という基準が定められています。
これに満たない場合は、どれだけCAとしての素質があっても不合格となります。
��BMI
CAは肉体労働。だからこそ、健康体であることが必須条件です。
その基準として、エミレーツではBMI値が標準であることも重要になります。
�Ｈ�と歯の綺麗さ
中東系のエアラインはグルーミング(身だしなみ)チェックがとても厳しいことでも有名です。
会社によっては歯並びや、肌の傷、肌荒れを指摘されたり、それが理由で不合格になることもあります。
�だ�格面
中東系エアラインで求められることの一つに、「自己主張ができること」が挙げられると思います。
中東系エアラインの多国籍な環境で、日本独特の「空気を読む」といった文化はもちろんありません。
アジア人は静かで働き者だから、仕事を押し付けてしまおうと考える人がいるのも確かです。
だからこそしっかりと意見を持ち、それを主張できる力が必要なのです。
クルーライフのこんなところが好き！
私が勤めるエミレーツ航空や、以前勤めたカタール航空では、ひと月に5カ国以上を訪れることができます。
その国は世界6大陸に渡り、カタール航空時代には、1年半のフライト期間で40カ国近くを訪れることができました。会社員をしていたら中々出来ない経験だと思います。
また、私が気に入っているのは休みの多さです。
一度の勤務が約10時間〜と長時間だからこそ、休日が多く、私はフライトがない日は自分のビジネスに取り組んでいます。
CAでは経験できない、自分でクリエイティブに考え、実行して成果を出し、成長する、ということが休みの日にできるのは非常に面白いです。
兼業しているCAは珍しくなく、ヨガインストラクターや、エアラインスクールで講師をしている方もよく見かけます。
仕事を複数持つことが主流になったこの時代、CA×◯◯という働き方が増えたらいいな、と密かに思っています。
いかがでしたでしょうか？
まだまだ中東系エアラインの就活についてお伝えしたいことはたくさんあるのですが、今日はこのあたりで。
皆さまに空の上でお会いできることを楽しみにしています！
See you on board!!
＜深堀しおりさんのプロフィール＞
新卒でカタール航空に3年勤めたのち、2022年エミレーツ航空に入社。現在はフリーランスの美容アドバイザーとして、自分のビジネスを持ちながら空を飛び回る。行ってみたいフライト先はブラジル。
深堀しおりさんのInstagram:e.shio107
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