昼休みのランチ、同僚たちのプライベートを根掘り葉掘り聞く友人

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 職場で話しかけてきてくれた同僚の女性。お昼のグループに入れてくれ、休日も遊びに行くほど仲良くなったが、月日が経つと明らかに無視されたり、意地悪な言動行動が続いたり、その関係性に違和感を抱くように。心身ともに疲れ果ててしまい、休職することになったという。当時の経験をエッセイ漫画を発信するneko nekoさんは「悪意を感じたら我慢せず早い段階で不快だと意思表示するべきだった」と振り返る。

【漫画】特定の人を下げることで会話を進める友人「悪口にしか聞こえないんだけど…」

■今思えば、奇妙な会話スタイル「いじられる空気感がしんどかった」

 neko nekoさんが部署移動して、新たなフロアに移ったときに「私たちと一緒にお昼を食べませんか?」話しかけてくれた同僚女性のゆり。休日はグループで遊んだり、婚活まで一緒にするようになった。しかし、徐々に同僚女性の”本来の姿”が明らかに。グループ内の特定の人をイジったり、自分よりも優れていると感じた人をおとしめようとしたり、言動・行動に違和感を覚える出来事が続いたという。

ーー純粋そうに見えた友人の行動言動に対して、neko nekoさんがはじめて違和感を抱いたのはどのようなところでしたか?

「友人から誘われ、一緒に婚活を始めた頃、私のことを褒めてくれた人に対して『ねこさんだけじゃなくて、誰にでも同じこと言ってるだろうに、なんで私のことは褒めなかったんだろう』と後から言ってきたり、自分がけなされたときに私も巻き添えにしようとしたり、そのような言動から、少しずつ違和感を抱くようになりました」

ーー昼休みにご飯を食べるメンバーとの会話が、しんどいと感じることもあったと漫画で振り返られています。どのような所にしんどさを感じましたか?

「毎回その友人が、他のメンバーに話を振っていくスタイルで会話が進んでいました。その時、毎回いじられるメンバーがいて、その空気感がしんどかったです。友人に話を振られてから話す他のお昼メンバーも当時は奇妙に見えましたが、今思うと友人に極力プライベートな話をしないよう警戒していたのかもしれません」

ーーそのメンバーと個人で話すとそこまで嫌な感じはしないのに、グループになると意地悪な言動行動が増えるように思います。群れた女性の怖さを感じる瞬間はありましたか?

「盛り上がると歯止めがきかなくなるというのは、漫画のエピソードからも感じとってもらえると思います。友人が特定の人をいじるときに、周りも一緒になってその人をいじり、笑うことが多く、これに異を唱えるのがなかなか出来ない空気感を少し怖いと思いました」

■人の弱みをにぎり優位に立つやり口に「一定の距離感を保つべきだった」

ーーneko nekoさんもその友人からターゲットにされて、つらい経験をたくさんされたと思います。振り返ってみて、もっとこういう行動を取れればよかったと後悔していることはありますか?

「こうすれば良かったなと思う点は、自分のプライベートな部分は必要以上に話さないこと、婚活を一緒にしなければよかったこと、悪意を感じたら我慢せず早い段階で不快だと意思表示すればよかったことの3点です。

 今思うと、友人は人の弱味を探って、自分が優位に立とうとしていた節があるので、問われるままにプライベートな話をすべきではありませんでした。婚活はわかりやすく結果が見えてしまうので、友人の競争心を刺激してしまったように思います」

ーーその競争心が”悪意”となって返ってきたら、感じ取る不快感のレベルもすごそうです。

「最初の内は軽めの嫌なことを言ってくるのですが、それを許すと『この人には何を言っても大丈夫』と思われて、悪意ある言動がエスカレートしていくように感じました。初期の意思表示こそ大事だと思いました」

ーー職場の同僚との関係は、プライベートの友人と違って難しい部分もあるかと思います。嫌われたら仕事に支障が出るかもしれない、あることないこと言われたら…など、ないがしろにできない怖さもあります。どのように関係性を築いていくか、ご自身のなかで気づいたことは?

「自身の経験から思うのは、深入りし過ぎないように一定の距離感を保つべきだったということです。

 挨拶等の基本的なコミュニケーションはしっかりして、周囲の人々と広く浅く付き合い、仕事を真面目に取り組んでいたら、万が一1つのグループから弾かれてもダメージは抑えられる気がします」

ーートラブルが起きてしまったら?

「もし、仲間外れ等のトラブルが起きたとしても、色々な人が集まって仕事をしている訳なので、”気が合わなくて当たり前”くらいの心構えでいたほうが楽だと思います。後は必要以上に自分を責めない事も大事だと思います。心身を壊すだけで何も良いことはありませんから…」