「相性抜群」だけじゃダメ。占いにハマった女性の恋愛失敗談

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■星座占いが第一! 恋愛を星座占いで決める女

恋愛をしている時、占いを参考にする方は少なくないと思いますが、私の場合は参考にするどころか、全ての決定材料にしてしまっている時期がありました。今回はそんな失敗経験について紹介していきたいと思います。

■好きになって良いか星座占いで決めた中学時代

最初に星座占いを利用するようになったのは中学生の頃です。同じクラスで気になる男の子ができた私は、占い冊子を買って星座占いを調べてみました。今思えば何か背中を押してくれるようなものが必要だったのかもしれません。

星座占いで相性を調べてみると、なんと三番目に相性がいいという結果が分かりました。そこで私は「いけるぞ!」と思い、運勢ランキング1位だったの日ときにメールで告白をしました。しかし、「他に好きな人がいるから」と残念な結果に……。

次の日、テレビ番組の星座占いででは運勢が12位だったので、「あぁ、多分自分の運勢が下降気味だったんだな」と自分を納得させることになりました。

■デートに行くかどうかを星座占いで決めた失敗経験

―次は高校生時代の星座占いに関する失敗談です。高校生時代、一つ上の先輩が自分のことを気になっているらしいと知り、同級生を仲介役にしてメールアドレスの交換をすることに。スラリと背が高い先輩の姿が魅力的と思っていました。

この際も先輩に誕生日を聞き、星座占いでリサーチ。最高に良いというわけではないものの、悪くない相性に安心した私は先輩とメールのやり取りを始めました。

やりとりしてしばらく経った夏、「一緒にデートに行かない?」とお誘いを受けました。それを聞いてまず思ったのは、「汗っかきどうしよう(涙)!」でした。

脇の汗や背中の汗をとてもかく私は、この難題に対してまた星座占いを見ることに……。デート予定の日を見てみると「失敗に注意」などと記載があり、焦った私は他の占い誌にも手を出してみましたが、結局いい結果が無く、デートを諦めることに。本来であれば人生初めての恋愛イベントのはずなのですが、これはさすがに占いに頼りすぎですよね。

案の定、先輩とはそれから疎遠になってしまいました。実は彼は医者の息子で、家にサウナがあるほどの男性。トホホ……な結果になってしまいました。

■星座占いで相性最高なダメ男

次は大学時代の恋愛話です。サークルが同じだった彼はスポーツも上手く魅力的な人でした。いつものごとく星座占いで相性を調べると、相性最高! これはチャンスと積極的にアピールし、無事付き合うことになりました。

彼は一人暮らしをしていて最初は順調だったのですが、だんだん怠惰な面を知ることに……。最初は部屋にちょっと物が多いな、と思う程度だったのですが、飲み物がそのままになっていたのです。ひどい時は飲み物の中にマリモのような物が浮いていることも……。結局、清掃係のようなことばかりしてしまっていました。

最終的には彼に他の好きな人ができて半年で別れるカタチに。星座占いが教えてくれたようないい関係は最初の3カ月くらいでした。

■相性ばっちりで合コン成功! かと思っていたらやっぱりうまくいかなかった話

最後にお話したいのは社会人になってからの話です。社会人になっても星座占いに依存していた私……(苦笑)。

社会人になり、大学の友人や同僚と合コンに明け暮れていた私は、合コン中の際も男性に対して「何月何日生まれですか?」と尋ねていました。ですが、一度の出会いで相性のいい人に出会うのはなかなか難しいものでした。

しかし、ある日の合コンで星座占いに興味を持ってくれる男性と意気投合。彼はライブハウスの運営をしていて、相性を調べてみるとバッチリ好相性! 自然な形でお付き合いすることになりました。

運営者ということもあり、知的な会話に魅了された私はすっかり彼にぞっこん。そんなある日のことです。友人から、ある情報が入ってきました。

「彼、ライブハウスの運営者じゃなくて、アマチュアのバンドマンらしいよ」

驚いた私は彼に直接問い詰めてみました。

すると、

「言う通り俺はアマのバンドしてるよ。でもプロ目指してるし、そんで売れたらライブハウスの運営者より稼ぎもあるし、俺たち相性バッチリだったじゃん? 問題無くない?」

彼の言うことは納得できるところもありましたが、当時の彼の年齢は35歳前後……。できればまともに働いていてほしい年齢と思った私は、

「確かに相性は良かったけど、あなたは未来を楽観視しすぎていて、お付き合いは続けられません」

……と、別れを告げました。

■イタい恋から得た教訓「占いより大切にすべきことがある」

今思えば、星座占いで相性が良くても上手くいった恋愛はほぼ無く、占いに依存しすぎていたと反省しています。

一番大切なのは相手としっかり話をして、お互いの考えに興味が持てるような相手と関係を築いていくこと。占いは参考程度に留めるが吉ですね。

(文・大庭スミ、イラスト・菜々子)