プロクライマー・平山ユージ、健康でいるための“マイルール”を公開「時間があれば…」
本番で結果を出すために体調管理などには気を使っているアスリート。彼らが実践している“健康習慣”はいったいどのようなものなのでしょうか。
今回はプロ・フリークライマーである平山ユージさんに、健康に過ごすための“マイルール”について聞いてみました!
「忙しくてもカラダを動かす」のが大切画像:Takashi KAWASHIMA--平山さんが健康のために行っている“習慣”はありますか? それによってカラダにどんなメリットがありますか?
どんなに忙しくてもカラダを動かすようにしています。
プロクライマーということもあり、シューズやチョークバックを出張先に持っていったり、家ではフィンガーボードというものにぶら下がったりして、時間があれば1〜2時間でも登るようにしています。
年齢とともに「時間があれば動く」ことをしていかないとカラダが弱ってきてしまう感じがするので、運動は若いときよりも大切だと考えるようになりました。
また、ヨガも月に2〜3回程度やっています。クライミングや健康のために始めたヨガは、実際にストレスから解放してくれたり集中力を高めたりしてくれると感じています。
ストレッチも、クライミング前やウォーミングアップの間に取り入れています。
--クライミングジムを運営されていますが、一般の人がクライミングを行うことで、健康面でどのようなメリットがありますか?
一番は、会社や学校、家庭内で日々接する人とは違った人々がジムに集まる状況において、クライミングを通して全身を動かすことでストレスから解放されることではないでしょうか。
クライミングは目の前の壁をがむしゃらに登る中でも、難しいポイントをクリアしていくためにはカラダの動かし方を考える必要もあります。
そのようにして全身の筋肉を目覚めさせるとともに、脳も動かしていることがカラダへの刺激になっていると思います。
お酒は控えめ・お肉は食べない食生活画像:Takashi KAWASHIMA--トップアスリートとして肉体を維持するために、食事などはどのように気をつけていますか?
おうち時間が増えたことによって飲み過ぎることがあったので、それ以降お酒を飲まないように気を付けています。飲むとしても今はビールは2杯くらいにとどめていますね。
また、玄米食を取り入れているので、納豆・キムチ・漬物とともに玄米をタッパにお茶碗2杯分を入れて岩に持っていっています。
あとは、犬を飼うようになってからお肉を食べなくなりました。料理に入っていることもあるので摂取ゼロということはないですが、犬を飼い始めたことをきっかけにお肉を食べることはある意味動物を殺めていることへの気づきも感じるようになり、控えるようにしています。
身近な幸せに気づくことがメンタル好調につながる画像:@yuji_hirayama_stonerider--カラダへの気遣いや、ケアを常に行っていると思うのですが、疲れがたまっているときなどは、どうやってリフレッシュしていますか?
家でゆっくりしたりとか、温泉でリフレッシュしていますね。いろんなところをやりすぎて自分の中でストレスを感じることがあるので、ゆったりと過ごせるようやること量を減らしていくよう心がけています。
その点でいうと、ヨガを毎日時間をかけて行うのもいいのではないでしょうか。時間をゆったり持つようにするのが大切だと思います。
--コロナ禍で毎日の生活が変わってしまった人が多いと思います。平山さんは生活や考え方に変化がありましたか?
画像:@yuji_hirayama_stonerider生活が随分と変わりました。以前は1つの会議のためにヨーロッパに行ったりしていましたが、今はリモートでできます。
リモートでの国際会議が毎月のようにあって前よりもコミュニケーションが取れていながら、会議のための弾丸ツアーがないので体調がいいです。ただ、海外の岩場に登りに行く機会がなくなってしまったのが物足りないですね。
また、地元にある近くの岩場に通うようになったり家にいる時間も長くなったりして、「地元にいい壁があったんだ」と気づくことや家の居心地のよさを追求するようになりました。
--おうち時間が増えた今、平山さんは自宅用のトレーニングウォール『宅キャンパ』を開発したと聞きました。開発にあたっての経緯を教えてください。
画像:READY去年世間的に外出しづらい状況が訪れると、ジムが閉まっていて外で出るのもはばかられるようになりました。
一方で、そのときの自分はフィンガーボードで筋トレをすることで健康が保てているなと感じていました。そのため、製品化して皆がおうちでリフレッシュできたらいいかなと考えたのが『宅キャンパ』(87,824円・税込)開発の経緯です。
画像:READY私がよくやっている『宅キャンパ』のトレーニングは、まず一番上のホールドにぶら下がって、肩回りの筋肉を伸ばします。デスクワーカーの方はこれだけでもかなりリフレッシュされるはず。
--今はなかなか外に出かけられず、鬱々としている人も多いと思います。その中でも充実した生活を送るための秘訣はありますか?
「あれもこれもやりたい」と欲張る部分もあると思いますが、実はそこまでしなくても身の回りには楽しいことや自分のためになることがいっぱいあるんじゃないかなと感じています。
最近、自分は家の畑で春に植える野菜を耕しているとき、太陽が気持ちよくて犬も僕の周りで遊んでいるときに小さな幸せを感じています。
なので、ちょっとした考え方の転換で辛さが和らぐのではないかなと思います。
今回はプロ・フリークライマーである平山ユージさんの健康習慣をご紹介しました! トップアスリートの生活を参考にして、ぜひ皆さんも健やかな毎日を過ごしましょう。
【画像・参考】
※Takuya NAGAMINE(アイキャッチ画像・プロフィール画像)、Takashi KAWASHIMA(その他画像)
※@yuji_hirayama_stonerider/Instagram
プロクライマー・平山ユージ、健康でいるための“マイルール”を公開「時間があれば…」はWoman Wellness Onlineで公開された投稿です。
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